広島・森下 開幕照準ピタリ!術後の右肘問題なし 新井監督無理させない方針も回復予想以上

 広島・森下暢仁投手(25)は20日、マツダスタジアムで行われた合同自主トレに参加し、開幕を目標に調整していく考えを明かした。昨年10月に右肘を手術。先日、病院で検査を受け、問題なしの診断を受けた。新井監督は術後を考慮し、無理をさせない方針を打ち出しているが、右腕は開幕からの復活プランを描いた。

 森下は迷いなく言った。

 「開幕まであと2カ月ちょっと、そこまでにちゃんとやっていけたらいい。キャンプに入ってから投球の時間は増えてくるんじゃないかなと思います」

 手術明けながら開幕を目標にすると言う。

 「それはもちろん。自分の中では思っています。間に合ったらいいなという気持ちです」

 昨年10月に右肘のクリーニング手術を受けた。新井監督は就任直後からこれを考慮し、無理をさせない方針を打ち出してきた。開幕に照準を合わせるのではなく、万全で戻ることを優先するように指示。合流後の離脱は厳禁とも伝えてきた。

 森下本人も、指揮官の言葉をありがたく感じ、ここまでは慎重に調整を続けてきた。

 先日、群馬県館林市内の病院で術後、最後となるエコーなどの検査を受け問題なしの診断を受けた。

 「全然大丈夫な感じなんでOKだと思います。(術後)何カ月もたっているので、もう大丈夫じゃないかというのも自分の中にありました」

 担当医のお墨付きを得たことで、調整の加速を示唆。キャンプは「普通通りやって様子を見ながら、自分任せって感じですかね」と制限はないという。不安がなければ、スロー調整をする必要もない。肘の状態を見ながら無理をしない範囲で通常メニューをこなすことになる。ブルペン入りも「自分がしたいときにトレーナーと話をして、自分のペースでいいんじゃないかと」とスケジュールを決めずに入りたくなったときに入るつもりだ。

 この日はマツダスタジアムの右翼の芝生でキャッチボールを行った。ランニング、ノックを終えた後、距離は30メートル程度で軽めの投球。松本を相手に1球1球、体の動きを確認しながら投げた。今後、強度を上げていくことになる。

 万全な状態という条件は付く。が、開幕から森下がローテ入りすればこれほど心強いことはない。右腕は慌てず急がず、きっちりと段階を踏んでフルシーズンを投げ抜くつもりだ。

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