カープ戦力外の戸田隆矢氏 農業男子にフレッシュ転身 広島でレモン栽培に着手
広島を戦力外になった戸田隆矢氏(29)が新たに合同会社を立ち上げ、広島県内でレモンの栽培に携わることが28日、分かった。早速1月から土作りに着手。数年後の収穫に向けて動き出す。将来的には自社ブランドを立ち上げ、収益を動物愛護に生かす計画も明かした。
かつての速球派左腕はさわやかな笑顔で将来の夢を語った。戸田氏は「昔から農業はしようと思っていた。いつか自社ブランドも作りたい。一番、近道がやっぱり広島といえばレモン」と話した。
戦力外通告を受け、第二の人生を考えるときに真っ先に思い浮かんだのが農業だった。今年結婚したという妻と2人で合同会社を立ち上げ、事業の一つとしてレモンの栽培を採り入れた。
「全部、一からできるまでやります。できるまで早くて3年。4、5年かかるんですけど、長い目で見て、コツコツとやっていこうと思っています。土から、水を通すところから」
農家に協力を仰ぎ、早速1月には土作りから始め、3月に苗木を植える。数年をかけてレモンを収穫するという。
戸田氏の夢はそこで終わらない。将来的には自社ブランドを立ち上げ、その収益の一部を動物愛護につぎ込むという。
「動物が好き。わんちゃんを飼っていて、広島は殺処分ゼロですけど、全国で見たときに、あまりよろしくない状態。売り上げの半分は、動物愛護に回すとか、そういう活動もしていきたい」
将来を嘱望されながらも故障で涙をのんだ。ユニホームは脱いだが、農業男子となって今度は動物たちのためにひと肌脱ぐ。



