広島 黒田氏がアドバイザー就任「経験を還元」新井監督と最強タッグで投手王国復活へ

 室内練習場に向かう新井監督
 引退セレモニーの最後に抱き合う黒田(左)と新井
 アドバイザーに就任する黒田氏
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 広島は18日、来季から球団OBの黒田博樹氏(47)がアドバイザーに就任することを発表した。盟友・新井貴浩監督(45)が指揮を執る2023年は、あらゆる面でサポートする。ともに現役時代の16年には投打の柱として25年ぶりのリーグVを達成した最強タッグ。指揮官は“黒田イズム”の注入が投手王国復活につながることを期待した。

 広島を歓喜の渦に巻き込んだ2人のレジェンドが、再びタッグを組む。投打の中心として、低迷期からチームを支えた黒田氏と新井新監督。盟友が率いる新生カープを、同氏は来季から球団アドバイザーという肩書で支えていく。

 黒田氏は球団を通じ「この度、カープ球団からお話をいただき、私自身できる範囲でアドバイザーという形でサポートさせていただくことになりました。自分なりのペースや距離感を持ちつつ、今まで経験してきたことを微力ながらチームに還元していければと思っております」とコメントを発表した。

 新井監督は「非常にうれしいです。黒田さんは、いてくれるだけで。いてくれて、若い投手から話を聞いて、また話をしていただけるだけですごく勉強になることが多いと思うのでね」と笑顔。監督就任後に自ら球団と本人に打診。日米をまたにかけて活躍した右腕からは時間を置いて返答をもらい「『俺にできることは全て協力するから』と言ってくれて」と感謝しながら経緯を明かした。

 特に期待されるのは投手陣に注入される“黒田イズム”だ。現時点で来春キャンプでの指導が見込まれており「黒田さんの経験、技術はもちろんですが、野球に対する取り組み方、考え方は若い投手にとってすごく勉強になると思います」。日米通算203勝を積み上げた偉大な右腕。その言葉が投手陣にとっての財産になる。投手王国復権へ、大きな礎になりそうだ。

 キャンプ中以外に、シーズン中も幅広くチームを見てもらうという。「1、2軍の枠ではなく全体を。黒田さんが見たいな、というところに行っていただいて指導していただく形。黒田さんのペース、スタンスで、やっていただきたいなと」

 ともに他球団を経験し、15年に広島復帰。3連覇の始まりとなった16年は、25年ぶりのリーグ優勝を決めた試合で涙を流しながら抱き合って喜びを分かち合った。一緒にプレーした年数は計11年。広島を愛し、広島に愛された最強タッグの“第2章”が、大きな夢とともに幕を開ける。

 ◆新井監督&黒田氏の友情タッグ 両者は共に2015年シーズンで広島復帰。投打の柱としてチームを引っ張り翌16年に25年ぶりのリーグ優勝。両ベテランが涙して抱き合った場面は多くのファンの胸を打った。新井監督が現役時代の05年に本塁打王で初タイトルを取った際は、黒田氏から「外に競争相手を見つけた方がいい」との助言を受け、精進を重ねることに。新井監督が現役引退した18年は、黒田氏が掲載した「カープ新井選手引退記念企画『結局、新井は凄(すご)かった』」が新聞広告大賞に選ばれている。

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