広島から戦力外通告を受け、現役引退を決断した安部友裕内野手が１６日、自身のインスタグラムを更新し、ファンに引退を報告した。

　背番号６のユニホームの写真とともに「この度、報道にありました通り現役を引退する事になりました。１５年間応援していただきました皆様、心より感謝申し上げます。不甲斐なく情けない成績に終わりましたが、１５年間続けられたのも広島東洋カープをはじめ、これまでご指導いただいたコーチ、トレーナー、裏方の皆様、田村スカウト、カープファン、報道関係者の皆様、知り合いのおじさん達、そして家族のお陰です。ありがとうございました。感謝してもしきれません」と、思いをしたためた。

　今後については「一度きりの人生、全て悔いなく過ごすのは難しいですができる限り後悔のないように取り組んできたつもりです。僕なりに走り続けたプロ野球生活は終わり来年から社会人１年目として活動していきます。これからは今までいただいてきたご恩をもっと大きなものにして僕の方から皆様へお届けに伺いたいと思っています」と、つづった。

　そして「本当に本当に幸せな１５年間でした。ありがとうございました！」と改めて感謝を綴り、「＃ありがとう」を背番号分の６つ並べ「＃またね」で締めくくった。

　思いのこもったメッセージにファンからはコメント欄で「これからも大好きです。頑張れ覇気男！」、「たくさんの覇気をありがとう！」と感謝とエールが寄せられていた。

　安部は戦力外通告後、現役続行を希望。８日に楽天生命パークであった１２球団合同トライアウトに参加していた。合同トライアウトでは４打数１安打だった。

　安部は福岡大城東から２００７年の高校生ドラフト１巡目で広島入り。１７年には規定打席に初めて到達し、打率・３１０を残した。１８年の日本シリーズ第３戦では１試合２本塁打を記録するなど、３連覇に大きく貢献。その後は故障などもあり出番を減らしていった。今季は１度も１軍昇格がなかった。

　通算成績は７００試合で打率・２６４、２５本塁打、１６０打点、４９盗塁。