広島・新井監督 縁深い開幕2カード相手 高津監督→阪神「思い切りぶつかっていく」

 「広島秋季キャンプ」(13日、日南)

 広島・新井貴浩新監督(45)が13日、秋季キャンプ地の宮崎県日南市に入った。セ・リーグの来季日程が発表されてから、初めて報道陣に対応した指揮官。開幕2カードの対戦相手となるヤクルト、阪神に挑戦者として臨む姿勢を強調した。今季は5位。胸を借りるつもりでスタートダッシュを目指す。

 懐かしい空気を全身に感じた。選手として猛練習を重ね、育ててくれた日南の地。新井新監督は宿舎到着後、時折、笑顔を交えながら宿舎スタッフと旧交を温めた。待ちに待ったチーム合流。「早く合流したいなと思って来ました。全選手をしっかり見たいと思います」と胸を弾ませた。

 秋季キャンプは新たな戦いへの、重要な準備期間。その来季は開幕からの2カードがヤクルト、古巣・阪神と続くことが決まった。

 ヤクルト・高津監督は広島工の先輩。初陣でいきなり、リーグ2連覇中のチームと顔を合わせることになる。強敵なのは承知の上。「思い切りぶつかっていくしかないでしょ。2年連続(で優勝)だし(昨年は)日本一になったチャンピオンチームだから」と“同門対決”に意気込んだ。

 今季のヤクルト戦は8勝16敗1分け。2年連続でのシーズン負け越しとなった。「偉大な高校の先輩だし、こっちは全力でぶつかって挑戦者としてぶつかっていくだけなので、逆に楽しみです」。チャレンジャーとして、一丸で挑んでいく。

 そして2カード目は阪神との3連戦。岡田新監督とは阪神在籍時に監督、選手として戦った間柄。阪神戦は今季14勝9敗2分けと勝ち越した。「それも楽しみだね。経験豊富な岡田監督。思い切りぶつかっていくだけ」と胸を借りるつもりだ。

 阪神との来季初戦は本拠地開幕戦。チームは現在マツダスタジアムで通算499勝と500勝に王手をかけている。監督就任会見では「そこまでがんばってきた球団、スタッフ、選手に感謝の思いです」と話していた。3カード目の巨人戦へ弾みをつけるべく、まずはスタートダッシュを目指していく。

 いよいよ14日から初指導にあたる。来季からチームは新ユニホームとなり、現在は今季のユニホームで練習中のため、背番号25の披露は来春の見込み。「本当に、どんな選手にもチャンスがある。どんどんアピールしてもらいたい」と新井新監督。皆の期待を一身に受けて迎える“初日”。胸を高鳴らせて、本格始動する。

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