カープ栗林 3年目進化へフォーム模索 「真っすぐで押せれば」速球中心で改良着手

 「広島秋季キャンプ」(9日、日南)

 秋季キャンプ初参加の広島・栗林良吏投手(26)が9日、来季に向けて“最良フォーム”を模索していく考えを示した。この日はキャンプ初のブルペン入り。足を上げるフォームとクイックを織り交ぜて腕を振った。足を上げる従来のフォームを今季途中からクイックに変更。100%の力で腕を振れる形を探し、3年目の進化を目指していく。

 小気味のいいテンポで、栗林が腕を振っていく。大きな声がブルペンに響く。キャンプ2日目の初ブルペン。全て直球で43球を投げ、感触を確かめた。「真っすぐで押せれば相手打者も嫌だと思う。(直球で)勝負し切れないのが課題だった」と変化球中心の組み立てになった今季の投球を踏まえ、“原点”に立ち戻って秋のスタートを切った。

 球種は変えなかったが、フォームは小まめに変えた。クイックでの投球と足を上げるフォームを10球程度、交互に繰り返した。「フォーム変更に挑戦している」と明かし「自分にしっくりくるフォームをキャンプで探して、来シーズンにつながれば」と説明した。

 元々、足を上げて腕を振るのが栗林のスタイル。だが今季途中からは、走者のいない場面でもクイックで腕を振った。「足を上げた時に制球が定まらず、クイックのフォームで投げるようになった」というのが変更理由。シーズン終了後に改良を決め、今キャンプから着手した。

 目指すのはベストなフォーム。「自分が一番ベストな球を投げられるフォームを意識してやっている。それをいいふうに仕上げられれば。今は挑戦して、試行錯誤できる時期。自分に合ったフォームを探すという意味でやっている」と自身の力を最大限、発揮できる理想型を求めていく。

 現状、クイックで投球した方が制球力は高いと自己分析。ただ、足を上げることで強い球を投げたい思いもある。平均球速のアップも目指す今秋。「足を上げて勢いを付けられれば、もっと打者と勝負できるかなと思う」と青写真を描いた。

 疲労回復の期間は10月中に設け、11月は鍛錬の時期と位置付けている。昨年は53試合に登板し37セーブで新人王。今季は48試合で31セーブを積み上げた。「追い込めるだけ追い込んで、オフにつなげたい」と栗林。不動の守護神になってもなお、現状に満足するつもりは全くない。3年目の進化へ突き進む。

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