広島CS進出のカギ握るのは森下 今やエース的存在に「勝ち星に執着を」と北別府氏

 広島はCS進出へ向けて残り6試合にすべてをぶつける。阪神とは直接対決2試合が残されているが、デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏はエース的存在の森下暢仁投手(25)に向けて、「勝ちにいける投手という信頼を得ることが何より大事」とアドバイスを送った。(数字は9月19日現在)

  ◇   ◇

 投手陣ではローテーションの編成を見る限り、残り試合はやっぱり森下が軸になると思う。

 21日の阪神戦と翌週のヤクルト戦に先発するんだろうね。最低でも2試合に投げることになるが、今の立場を考えれば〝絶対に2つとも勝つ〟という意気込みで臨んでほしい。

 カープのエースは大瀬良。これはチーム内のだれもが認めるところでしょう。ただ今年は調子が芳しくなく、つかまるケースが目立っている。8勝8敗という数字以上に、物足りなさを感じる。

 森下も決して満足できる成績ではないよ。2年ぶりに2ケタ勝利を挙げたとはいえ、負け数が多いのがいけない。

 (森下の成績は1年目が10勝3敗で防御率1・91。2年目が8勝7敗で防御率2・98。3年目の今年が10勝8敗で防御率3・16)

 派手さはなく毎年、経験を積むごとに着実に成長はしていると思う。投球回はリーグトップの165イニングで、これは評価に値する。185という被安打数の多さが目につくが、これは四球数の少なさと多少は関係するからね。

 彼は球筋のいいボールを投げるタイプで、シュート回転するようなことはあまりない。回転のいいボールで三振の取れる投手なのだが、昨年から今年にかけてボールにキレを欠く時期があり、勝ち星に恵まれないこともあった。これは打線との兼ね合いもあるけどね。

 しかし、チームの中核を成す投手は常に勝ちにいかなければいけない。いい投球をしただけではだめ。勝ち投手になるということはチーム全体で勝ったという証しだから。

 防御率よりも勝ち星を-という勝利への執着は絶対に持ち続け、チームを引っ張っていってほしい。

 今後、森下に求めたいのは〝エースになるぞ〟という気持ちをだれよりも強く持つこと。人の後ろを歩かず前を歩く。大瀬良君の前をね。そんな気構えがほしいね。

 エースの条件を挙げるなら、チームにおける信頼が一番だろう。それにはコンスタントな活躍が必要だし、安定したコンディションも大事になる。その積み重ねがあってこそ、ここぞの試合で投げさせてもらえる。

 そういう条件を森下はすでに備えている唯一無二の存在だ。CS進出がかかった残り6試合。勝つことに執念を燃やす森下の投球を見たいね。

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