カープ野村 充実の6回96球充実1失点 通算80勝お預けも7戦ぶり勝利呼んだ
「ヤクルト2-3広島」(25日、神宮球場)
リリーフが打たれ広島・野村の通算80勝目はならなかった。だが、6回1失点の投球に充実感がにじむ。
「良かったと思う。(修正したのは)タイミングだけ。キャッチボールから意識した」
自身のプロ野球記録でもあるデビューから連続試合先発を200試合まで伸ばした。区切りの登板で、持てる技術のすべてを駆使した。
初回を三者凡退で打ち取ると二回は先頭の村上をカウント2-2から外角141キロで見逃し三振。四回先頭ではフルカウントから外角137キロで空振り三振に斬った。六回1死二塁では敬遠となったが、今季は村上に対して5打席で4三振と圧倒している。
「それはもうたまたま。攻めた結果だと思います」
奪三振だけではない。ピンチでこそさえた。三回1死一、二塁では宮本を二ゴロ併殺打で村上にまわさなかった。五回には1点差に迫られた直後に塩見を遊ゴロ併殺打。さらに1点リードの六回は1死一、二塁でサンタナを三ゴロ併殺打。直球は今季のMAX144キロを記録するなどキレがあり、多彩な変化球が生きた。ピンチもタイミングをずらし3併殺で切り抜けた。
次回に向けて「自分のやるべきことは変わらない」とクールに話す姿が頼もしく見えた。





