カープのリリーフ陣に総動員指令 高橋投手コーチ示唆「フル回転考えていい」

 広島の高橋建投手コーチ(53)が8日、残り40試合となった戦いを前に中継ぎ陣へ総動員指令を出した。現在は借金6の5位。一戦必勝でAクラス争いを勝ち抜くために、ブルペン陣をフル回転させ白星をもぎとる構えだ。

 負けられない戦いが続く。前半戦を46勝46敗3分けの勝率5割で折り返しながら、後半戦は1勝7敗。借金は今季ワーストタイの6まで膨らんだ。一戦必勝へ、高橋投手コーチは救援陣の総動員を示唆した。

 「中継ぎ陣の試合数が確実に他球団より少ない。バランスで言うと、中継ぎ陣のフル回転は考えていいのかなと。1カ月、2カ月くらいだったら、頑張ってもらうのも可能なのかなと思っている」

 リーグ登板数トップはDeNA・伊勢とエスコバーの48試合。チーム最多の33試合に投げている栗林と松本はリーグでは22位タイだ。チームが先発陣に長い投球回を投げ抜くことを求め、救援陣の負担を減らしてきた結果と言える。

 ただ、後半戦は先発陣の早期降板が目立つ。先発の防御率は6・82で、8試合のうち6回以上を投げたのは1試合しかない。暑さの影響などで疲労が蓄積する時期でもある。

 7日の阪神戦では、リードされていた九回、栗林がマウンドに上がった。「2点のビハインドで、後ろの投手が少ないのもあって、登板間隔も空いて色んな理由で栗林が投げたけど、ちょっとしたメッセージかもしれない」。勝利への執念を示した起用だった。

 「勝利の方程式」を担ってきたセットアッパー森浦がこの日、出場選手登録を抹消された。疲労回復など心技体のリフレッシュが目的で早期の再昇格を視野に入れる。

 「ストレスがかかる(登板数が多くなる)投手が何人か出てくるかもしれない」。Aクラス入りへ、勝負のとき。ブルペン陣が懸命に腕を振る。

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