【石原慶幸氏の眼】広島にとって投打とも交流戦浮上のきっかけとしたい試合

 「広島6-3日本ハム」(2日、マツダスタジアム)

 広島が日本ハムに逆転勝ち。交流戦では2018年以来、4年ぶりのカード勝ち越しを決めた。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏が試合を分析し、チーム浮上へ「この試合をいいきっかけとしたい」と語った。

  ◇  ◇

 この1勝は、カープがあと半分を残す交流戦を乗り切る意味でも、非常に大きいものとなった。

 これで3勝6敗ではあるが、1カードずつ勝ち越していければ、それが最大の目標ではないだろうが、交流戦5割が見えてくる。

 もちろん、これで「流れが来た」と楽観はできないが、次のオリックス戦で大瀬良、森下らが何とか踏ん張って勝ち越すことによって、ロッテ、ソフトバンク戦で苦しんだ流れは変えることができる、その可能性をもたらす1勝だ。

 投打、両面においても意義深い勝利と言える。九里の勝利は、先発陣が打ち込まれてきた中で、後続に勇気を与えるものだ。

 打線も、1試合平均2点に及ばなかった得点力が、この日は6得点だ。相手が崩れての四死球が大きかったとはいえ、そこで押し出しを“取れた”のは、そういう状況に持っていったチーム戦であり、カープらしさでもある。次カードが大切になるが、この試合をぜひともいいきっかけとしたい。

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