広島・坂倉 笑顔なき1号 90打席目待望一発も「勝たなきゃ意味ない」
「巨人8-4広島」(21日、東京ドーム)
広島・坂倉に笑顔はなかった。「負けたんで。出たのはうれしいですけど」
二回にマクブルーム二塁打のあと、堀田の初球145キロを技で左翼スタンドまで運ぶ先制2ラン。今季90打席目でようやく飛びだした一発は連敗ストップへのノロシとなるはずだった。
三塁ではなく、7試合ぶりに捕手で先発出場。2度のリードを守り切れなかったことが悔やまれる。
「勝たなきゃ意味ないので」
三塁、捕手だけでなく、試合終盤には一塁にまわることもある。レギュラーが複数ポジションをこなす起用法は球界でも異例。守備だけでなく、打撃では開幕から5番を担い続けている。そのハードさは本人にしか分からない。
「任された役割をしっかりできるように。まだ始まったばかりなので(打率3割を)キープできるように越したことはないですけど、何があるか分からないので、頑張ります」
疲労も心配されるところだが、ピックアップ練習にも自ら参加。試合前練習でも積極的に走り込む姿がある。
「まだまだ動かさないといけないので、準備をしっかりしたい」
この努力が笑顔につながる日もきっと来る。その日のために坂倉は取り組み続ける。





