広島・アンダーソン 大谷斬った投球術“ワークトンネル”で貢献誓うイケメン 入団会見

 広島の新外国人、ドリュー・アンダーソン投手(28)=前レンジャーズ=とニック・ターリー投手(32)=前ホワイトソックス傘下3A=が22日、マツダスタジアム内で入団会見を行った。先発として期待されるアンダーソンはこの日が誕生日。打者を惑わす“ワークトンネル”という投球術で、150イニング到達を誓った。

 真新しいユニホームに袖を通すと、自然と笑みがこぼれた。長身に端正なマスクを携えたアンダーソンは、この日が28歳の誕生日。“バースデー会見”となり「先発として、たくさんイニングを投げたいと思って野球をしてきた。150イニングを投げたい気持ちがある」と来日1年目の目標を定めた。

 17年にメジャーデビューし、ホワイトソックスを経て昨季はレンジャーズでプレー。登板した9試合のうち8試合が中継ぎだったが、長い回を投げ抜くための武器は持ち合わせている。

 最速155キロの速球にカーブ、チェンジアップ、スライダーと球種は豊富で「フライボールをたくさん取るタイプ。スピンの効いた球を投げ、バットの上に(球を)当てるイメージを持って投げている」と明かした。

 特にこだわるのは、打者の手元で球を微妙に変化させる点。マウンドからホームベースに到達するまでの間に自身でトンネル(円)を描き、どの球種もそこを通過させて球種を見極めにくくする“ワークトンネル”という投球術が信条だ。

 別名でピッチトンネルとも呼ばれ「(全球種を)似通ったものにして、打者の手元で動くことで打ち取ることをイメージしている」と胸を張る。全ての球種を直球に見せることが「究極の目標」で、凡打の山を築く青写真を描いた。昨季登板したエンゼルス戦では、その“ワークトンネル”で本塁打王争いを繰り広げていた大谷を空振り三振に斬った。

 コロナ禍の入国制限で来日が17日と遅れたが、米国では週5日のペースで練習を重ね、打者相手の投球も実施。米国ネバダ州の標高が高い場所に住んでおり「雪の上を歩いたり、自転車に乗ったりしてきた」と表情は明るい。

 状態は万全で、今後は打者との対戦の中で自身の感覚を確かめていく。「体と気持ちは100%準備できている。僕が投げている試合でチームの勝利数が増えればいい。チームの勝利のために貢献する一年にしたい」。多くの引き出しを開け、投手陣に厚みを加える。

 ◇ドリュー・アンダーソン(Drew Anderson)1994年3月22日生まれ、28歳。米国ネバダ州出身。190センチ、93キロ。右投げ右打ち。投手。12年度MLBドラフト21巡目でフィリーズに入団。17年にメジャー初昇格。20年はホワイトソックスと契約し昨季はレンジャースに所属。メジャー通算は19試合で1勝3敗、防御率6.50。

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