広島・中崎 復活の予感 初実戦で堂々1回0封 存在感示した「良い感じできている」

 4回、石原(手前)を三ゴロに打ち取る中崎(撮影・北村雅宏)
 4回、宇草を三振に仕留め右腕を突き出す中崎(撮影・北村雅宏)
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 「広島紅白戦、白組5-2紅組」(11日、天福球場)

 鯉党から大きな拍手を浴びた。若手に混じり上がったマウンドで、広島・中崎翔太投手が存在感を示す。1回無安打無失点。「実戦は初めて。しっかり対打者に投げられるか。そこはしっかりできたと思う」と言葉を紡いだ。

 四回から登板。1死後、宇草に対しては3球勝負だ。「2球目、3球目は意図したところに制球できた」。変化球でカウントを整え、2ストライク後の1球は内角低めに直球。持丸が構えたミットへ狂いなく投げ込み見逃し三振に斬った。

 「ラストチャンス」

 不退転の決意で臨む今春だ。世代交代が進んだ中継ぎ陣に割って入る道は、結果を出すことだけでしか切り開けない。昨秋の秋季練習で最速150キロを計測し、剛球復活への手応えはある。オフを経て、積み上げてきた成果を発揮することだけに注力する。

 課題も忘れない。立ち上がりや2死後、ドラフト3位・中村健(トヨタ自動車)を二ゴロに打ち取るもののフルカウントと球数が増えた場面だ。「もう少しテンポ良く投げられれば」。次回登板で克服してみせる。

 13日に日南キャンプを打ち上げる。「良い感じできている」と、3年ぶりの1軍キャンプを振り返った。実戦が本格化する沖縄でも結果を出し続け、開幕1軍をつかみとる決意だ。

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