カープ野間 や~っと全体練習合流 濃厚接触者で個別練習「ウズウズしていた」
「広島春季キャンプ」(6日、日南)
広島の野間峻祥外野手(29)、上本崇司内野手(31)、大盛穂外野手(25)が6日、全体練習に合流した。3選手は球団独自の判断で新型コロナ陽性者の濃厚接触者として個別練習を行っていた。野手主将の野間はケガに注意して調整遅れを取り戻す考え。外野のレギュラー奪取に向け、走攻守全てでのアピールを誓った。
仲間と白球を追い、汗を流す時間が新鮮に感じられた。第2クール2日目のこの日、野間、上本、大盛が全体練習に合流。野間はキャッチボール前に組まれた野手陣の円陣で声出し役となり「元気を出して覇気を出して、活気あるようにしていきましょう」とナインを盛り上げた。
3人は新型コロナの濃厚接触者として球団独自の措置で先月29日から、マツダスタジアムの室内で個別練習を行ってきた。選手1人にトレーナー1人が付き、練習時間は最大2時間。メニューもキャッチボールとティー打撃に限られ、満足に体を動かせなかった。野間は自宅ではキャンプ中継を視聴。「ウズウズしていた」と率直な心境を明かした。
状態が100%に到達している段階ではないが、野間自身はアピールが必要な立場。「遅れているし、かといってオーバーワークになってもいけない」と調整面の難しさを感じながらも、1日も早く感覚を取り戻す考え。「質も量も大事になってくる。そこは体と相談しながら」。アクセルとブレーキを適度に使い分けながら、ギアを上げていく。
この日は早出特守に加え、キャッチボール、ノック、フリー打撃を消化。全体練習後には室内で打撃練習に精を出し、野手主将として迎えた“キャンプ初日”を終えた。フリー打撃は102スイングで、安打性の打球は柵越え3発を含む44本。佐々岡監督は合流した3選手に「動きも悪くない感じで問題なかった」と話し、きょう7日のシート打撃にも参加させることを明言した。
新たな肩書が付いた今季、目指すのはレギュラー奪取。激しい外野の定位置争いへ向けて走攻守全てで存在感を示していく。「全部の面で目立って引っ張っていければ。レギュラーで1年間(試合に)出ることが大切。チームのためにも、自分のためにも頑張りたい」。エンジン全開は少し先かもしれない。それでも野手リーダーの心は、早くも熱く燃えている。





