広島・西川龍馬 来季は自身初“タイ獲る” 狙うは最多安打「誰よりもヒット打つ」
広島の西川龍馬外野手(27)が17日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、1300万増の7600万円にサインした。今季はチーム最多の137試合に出場して打率・286、12本塁打、60打点を記録した。来季は打線の中心としてチームをけん引するとともに、自身初タイトルとなる最多安打獲得にも意欲を示した。(金額は推定)
西川が決意表明した。鈴木誠がポスティングシステムでのメジャー移籍が濃厚のため、来季は主砲不在になる。求められるのは攻撃陣の柱としての活躍。淡々とした口調の中にも思いを込めた。
「やっぱり誠也ぐらい圧倒的な数字を残せば、何も言わずとも(選手が)ついてくると思う。何とか数字で示せたら」
今季の137試合出場はチーム最多。だが、打率・286、144安打、12本塁打、60打点など打撃成績で納得したものはない。「苦しかったシーズンだった」。来季、打線の旗振り役を担うため自らに高い目標を課す。
「誰よりもヒットを打ちたい」。タイトル名こそ明かさなかったが、見据えるのは最多安打だ。今季の144本はチーム最多で、リーグでは10位だった。
近年、タイトル獲得には170安打以上が必要だ。30本の安打を増やすため、今オフは昨年以上に技術練習に励む。「数振って、体が覚えてくれればいいかな」。マツダスタジアムの室内練習場には連日、納得するまでバットを振り込む姿がある。
球団からは背番号変更を打診されたが、時期尚早と判断して固辞した。「いろいろ提示もあったが、まだ早いかな。変えるには活躍してからじゃないといけない」。その言葉にも来季への決意がにじんだ。




