広島 1位候補に法大・山下! MAX152キロ本格派左腕 即戦力獲得が急浮上

 広島は10日、都内でスカウト会議を開き、11日のドラフト会議に向けたシミュレーションなどを行った。この日マツダスタジアムで試合があり、佐々岡監督が不参加。そのため1位指名決定はドラフト当日に持ち越しとなった。そんな中、高校生の1位指名の方針は白紙になったもようで、即戦力の1位候補として法大・山下輝投手(22)が急浮上したとみられる。

 スカウト会議は、午後3時30分から始まった。松田オーナーや各地区の担当スカウトが集まり約2時間、さまざまなシミュレーションを行った。会議を終えた松田オーナーは、1位指名について「決められなかった。あした(11日)、監督が入った会議をして、そこで決める」と語った。

 前回1日に広島で行った同会議では、市和歌山・小園健太投手(18)、高知・森木大智投手(18)、ノースアジア大明桜・風間球打投手(18)の“ビッグ3”が1位候補の最有力に上がった。

 昨年に続き、2年連続で最終決定はドラフト当日に持ち越しとなった。白武スカウト部長は高校生投手の1位指名についても「白紙になるかもしれないし、そのままいくかもしれない。そこも決まっていない」と話した。この日、巨人戦を戦った佐々岡監督らが合流する11日午前10時からの同会議で、他球団の動向も分析した上で最終的な決断を下す。

 右打ち野手の獲得が今秋のテーマでもある。それでも来季、巻き返すためには投手陣の再整備が欠かせない。チームが即戦力投手の補強に舵(かじ)を切る可能性は考えられる。

 そんな中、評価が上がったとみられるのが法大・山下輝だ。最速152キロの直球を武器とする本格派左腕は、スライダー、ツーシームなどのキレ味も十分。この日は東京六大学の立大戦に先発し、7回7安打2失点、12奪三振と抜群の投球を披露した。身長188センチ、体重100キロと恵まれた体格も頼もしい。

 木更津総合高時代は、早川(現楽天)の1学年下だった。早川の卒業後はエースとなり、夏の甲子園に出場。侍ジャパンU18代表にも、清宮(現日本ハム)らとともに選出された経験を持つ。

 将来性豊かな小園、風間、森木の“高校BIG3”は競合の可能性がある。即戦力では、西日本工大・隅田知一郎投手(22)、筑波大・佐藤隼輔投手(21)らが他球団でも上位候補に挙がっている。山下輝も彼らと肩を並べるだけの潜在能力を持っており、スケールの大きな投球は魅力的だ。

 球界の視線が集まるドラフト会議は午後5時開始。広島の将来を占う運命の時間はもうすぐだ。

 ◆山下 輝(やました・ひかる)1999年9月12日生まれ、22歳。千葉県出身。左投げ左打ち。投手。188センチ、100キロ。小3から岩根フェニックスで野球を始める。岩根西中では軟式野球部に所属。木更津総合では1年夏からベンチ入りし、17年侍ジャパン高校代表。法大では3年春から公式戦登板し、通算14試合4勝5敗。50メートル走6秒2、遠投110メートル。

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