カープ高橋昂也113日ぶり白星 お待たせ3勝目「投げる試合は全部勝つ」

 「ヤクルト2-4広島」(4日、東京ドーム)

 広島の高橋昂也投手(22)が6回5安打無失点で5月14日のDeNA戦以来、113日ぶりの白星となる3勝目を飾った。前半戦は途中から先発ローテ入りを果たすも結果を残せず、7月上旬に無念の降格となった左腕。約2カ月ぶりの1軍マウンドで堂々たる投球を示した。今後も好投を続け、勝ち星を積み重ねていく。

 懸命に腕を振った。7月8日のDeNA戦以来、約2カ月ぶりの登板で6回5安打無失点の快投劇。約4カ月ぶりの3勝目を挙げた高橋昂は、ヒーローインタビューで「なかなか自分の思い通りに投げられなかったが、何とか勝つために練習してきた。勝てて本当に良かった。うれしいです」と表情を緩めた。

 粘り勝ちだ。初回、連打でいきなり1死一、三塁としたが、東京五輪金メダルメンバーの村上を一ゴロ。続くサンタナの内野安打で2死満塁とされたが、坂口を右飛に抑えた。四回まで毎回走者を背負う我慢の投球も、要所は締めた。「フォークが序盤から終盤にかけて安定していた。球を投げるごとにどんどん良くなった感じがある」と好投の要因を分析。五、六回は三者凡退に抑えるなど、尻上がりに調子を上げた。

 佐々岡監督は球が高かったことを指摘しながらも、「走者を出しながら何とか粘り強く投げた結果が6回ゼロだった。次も継続して、しっかりと今日みたいな粘り強さを出してほしい」とたたえ、先発ローテ定着へ期待を寄せた。

 前半戦途中からローテに加わり、先発投手陣の柱として活躍が期待されたが、6月以降は自身3連敗を喫するなど低迷。7月9日に無念の降格となった。

 そんな中、ある助言が復活への足掛かりとなった。「気持ちで投げていて、自己満足の、全力で投げるだけの投球になって打たれている。しっかりと思ったところに投げられるようになれば、もっと勝てるよ」と小林2軍投手コーチ。その言葉を聞き、高橋昂は制球に気を配るように改善を図ったという。

 「そういう投球が自分のスタイルなんだなと見つめ直して、そういう気持ちで投げました。いい時はそういうことができていた。戻すではないが、自分のスタイルを再確認できた」

 この日、四球はわずか1つ。力任せに投げるのではなく、捕手のミットをめがけて丁寧に投げるように努めたことが、結果となって表れた。「今後投げる試合は全部勝つつもりで頑張りたい」と力を込めたプロ5年目が先発ローテ死守へ今後も快投を続けていく。

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