広島16三振 直近5試合で完封負け4度 指揮官「一回が全て」長打2本も走塁ミス
「中日5-0広島」(17日、バンテリンドーム)
本塁が遠かった。八回まで柳に封じられ、九回はR・マルティネスの前に三者凡退に終わった。広島はわずか6安打で18年以来となる1試合16三振。ここ5試合で4度目となる完封負けを喫し、勝率は5割に逆戻りだ。
「一回が全て。走塁ミス。その後、走者をかえせなかった。好機で一本打てなかった。(得点できていれば)流れも変わっただろうし」。佐々岡真司監督が悔しさを募らせたのが初回の攻撃だ。
1死二塁で西川の打球は右翼方向へ上がった。二走・羽月は中途半端な態勢で打球判断を迷い、スタートを切れない。打球が右翼フェンスに直撃した後に走りだしたことで、三塁止まりになった。
その後、1死二、三塁から鈴木誠が空振り三振。坂倉も二ゴロに倒れた。2本の長打を放ちながら無得点。二回以降は尻上がりに調子を上げ、低めに制球した柳の術中にはまった。三回2死満塁でも決定打を欠いた。
カード勝ち越しを懸け、18日は小笠原と対峙(たいじ)する。前回3月28日は6回無失点と封じ込められた。打順は1番・菊池涼、3番・西川、4番・鈴木誠は固定し、2番に好調の選手を配置する方針だ。「みんなでやり返せるように頑張りたい」と朝山打撃コーチ。勢いがつくような攻撃をしてみせる。



