名手・菊池が2号決勝弾 佐々岡カープ初の貯金3 同点弾の「安部に続いた感じ」

 3回、勝ち越しソロを放つ菊池涼=横浜(撮影・金田祐二)
  3回、同点ソロを放つ安部(撮影・高石航平)
 5回、満塁本塁打を放ちナインに祝福される坂倉(中央)=撮影・金田祐二
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 「DeNA3-7広島」(3日、横浜スタジアム)

 広島が一発攻勢で快勝し、2カード連続の勝ち越しを決めた。1点を追う三回に安部友裕内野手(31)の1号ソロで追いつき、菊池涼介内野手(31)が勝ち越しの2号ソロ。さらに五回は坂倉将吾捕手(22)が自身初の満塁弾を放って試合を決めた。波に乗るチームは単独首位をキープし、2019年9月15日以来、佐々岡真司監督(53)就任後は初めて貯金を3とした。

 快晴の横浜スタジアムに、3本のアーチが架かった。3発とも、鯉党の待つ左翼スタンドに届いた一撃。三塁ベンチと、敵地のファンを熱くさせた一発攻勢。赤ヘル打線が、勝利の原動力になった。

 1点を先制された直後の三回は今季初スタメンの先頭・安部が、京山から左中間へ同点ソロ。「何とか塁に出ようと覇気で打ちました」。試合を振り出しに戻し、2死から菊池涼が勝ち越しソロ。「安部に続いたという感じ」と今季2号を控えめに振り返った。

 2-1の五回は2死満塁で5年目の坂倉が「つなぐことで必死だった」と懸命な思いでバットを振り抜き、自身初の満塁弾。低い弾道で左中間スタンド最前列に突き刺した。これで、チームの満塁本塁打は199本目。200本以上はこれまで阪神と巨人、西武が記録しており、節目に王手となった。

 際立つのは菊池涼の存在感だ。開幕から8試合連続安打で、七回は先頭打者として左中間二塁打でダメ押しにつなげた。早くも6度目の複数安打。「一本、早い段階で出ているのでね」。開幕戦の第1打席で、二塁への内野安打。昨季は開幕から4試合連続無安打だっただけに、今季初打席でHランプをともしたことがプラスに働いているようだ。

 前日は八回2死一、二塁で失策を記録。昨年、二塁手として史上初のシーズン無失策を達成した名手の連続守備機会無失策は「569」で止まった。投手の頭上を越えた桑原のゴロに突っ込んだが、打球はグラブに当たって転がった。

 本人は「結果的にエラーが付きましたが、待って捕って内野安打になるなら、チャレンジした方が投手も納得できるかなと思って。僕的にはいつも通りのプレーです」と、事もなげにうなずいた。積極果敢に、今後もチームを鼓舞していく。

 就任2年目で初めて貯金を3にした佐々岡監督は「点を取られた後、すぐに取った野手陣。効果的な一発だった」と安部と菊池涼のアーチを評価した。開幕8試合で5勝2敗1分けと、単独首位の座もがっちりキープ。活発な打線に支えられ、チームはさらなる上昇カーブを描いていく。

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