「広島春季キャンプ」（１日、沖縄）

　広島のドラフト１位・栗林良吏投手（トヨタ自動車）がブルペンで投球練習した。中村将を相手に直球のみを３１球投げた。

　「大野（練習場）での２回目のブルペンで、その時も中村奨に受けてもらった。その時の方が力を入れて結構全力で投げていたんですけど、今日の方が、球が来ていると言ってもらえた。そういう面では、向こうの方が力を出しているつもりが今日の方がよかったので、仕上がりは上がっていると思う。何％かは自分では分からないですけど、状態は上がっているなと。中村奨成の言葉で、ちょっとうれしさを実感しています」

　ブルペンでは森下がほぼ同時に投球練習した。大学日本代表でチームメートとなった縁で親しい存在。昨年の新人王の投球を見たい気持ちがあったものの、まずは自身の投球に集中した。

　「１球も見てないです。自分がやっている最中はそっちに気がいかなかった。（自身の）左で森浦が投げて、高橋昂も投げて、大道も…。全然覚えてないくらいなので、集中できたブルペンでした」

　今後は３日後の４日に再びブルペン入りする予定だ。オーバーペースにならないよう、はやる気持ちを抑えながら歩むキャンプになる。「監督、スタッフを含め、そういう方々に求められたところで活躍できるように準備していくことが役目だと思う。先発、リリーフこだわりなく、どっちでもいけるようにしっかりアピールして、どっちでもいけるなと思われることが理想。しっかり投げ込んでいけたらいいと思います」と前を見据えた。