カープ新助っ人クロン、勝利導く打点を 日本語もOK?「ハジメマシテ」

 広島に新加入したケビン・クロン内野手(27)=前ダイヤモンドバックス=が18日、広島市内の球団事務所で入団会見に臨んだ。マイナー6シーズンで通算151本塁打をマークしたスラッガーはチームの勝利数にこだわる考えを明かし、打点を稼ぐことに意欲を示した。どんな状況でも懸命にプレーする「プレーハード」の精神で、3年ぶりのV奪回に貢献していく。

 笑顔で切り出した。クロンは自ら日本語で「ハジメマシテ。オゲンキデスカ」とあいさつ。来日に際し、母親から日本語のフレーズが書かれたカードをもらって勉強に努めたという。日本に早くなじもうとする姿勢が、実に頼もしかった。

 グラウンド内ではチームの勝利を最優先に考える。期待の長距離砲は「広島に来られてエキサイティングな気持ち。中軸をしっかり打ってチームの打点を稼げるような選手になっていきたい」と活躍する姿を描く。例年、具体的な数字目標は掲げておらず「勝ち数には心からこだわりたい。一生懸命プレーする中で本塁打、打点はついてくると信じている」と自身のスタンスを強調した。

 当然、その姿勢は日本でも貫く。「ファンの人たちには一生懸命プレーするプレーハード、そういったモノを見せたい。いつ来ても、どんな状況でも自分は一生懸命プレーしますので、そこの部分をたくさん見せたい」。チームのために身をささげ、球場を熱気に包み込んでいく。

 今月3日に来日し、自主隔離中には球団提供の部屋でトレーニングに励みながら、読書にも時間を費やした。「(アメリカ)元大統領・オバマさんの本を読んだ。よりよい人間になるため、そういったモノを読むように心掛けています」と勉強熱心な一面ものぞかせる。

 首脳陣からの期待も大きい。「クリーンアップを打ってくれるぐらいの活躍を期待している」と佐々岡監督。朝山打撃コーチは打順について「話し合いながらになるけど4、5、6番というところは打ってもらいたい、というのはあります」とイメージし、「(ランナーが)たまったところでドカンと。最低30(本塁打)くらいクリアしてくれたら」と得点力アップを望んだ。

 異国の地で幕が開ける新たな野球生活。「少しでも長く日本にいられるような、そういった素晴らしい選手になりたい。その中で優勝をチームメートとともに勝ち取れれば、それほどうれしいことはない」とクロン。自慢のバットと全力プレーで、広島を沸かせる。

 ◆ケビン・クロン(Kevin Cron)1993年2月17日生まれ、27歳。米国カリフォルニア州出身。195センチ、115キロ。右投げ右打ち。内野手。テキサスクリスチャン大から2014年度ドラフト14巡目でダイヤモンドバックスと契約。19年にメジャーデビュー。メジャー通算は47試合で打率・170、6本塁打、16打点。マイナー通算151本塁打。

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