広島・高橋昂 先発ローテ入りへ常時150キロ出す!21年初ブルペンで手応え
広島の合同自主トレが17日、マツダスタジアムと廿日市市の大野練習場で始まった。高橋昂也投手(22)は年明け初めてブルペン入りし、微修正した投球フォームに手応えも口にした。退団したK・ジョンソン投手(36)の穴埋めとして期待される左腕。常時150キロ台の直球で、先発ローテ入りを目指すことを誓った。
テンポよく一球一球を投げ込んだ。高橋昂が新年初めてブルペン入りし、捕手を立たせたまま8割ぐらいの力で約30球。「立ち投げですが、結構強く投げました。初めてにしては良かったと思う」と率直な感想を述べた。
プロ2年目の18年に初勝利を飾ったが、19年2月に左肘のトミー・ジョン手術を受け、リハビリ生活を強いられた。しかし、順調な回復を見せ、昨年は2軍で実戦復帰を果たした。昨秋のフェニックス・リーグでは11月15日のロッテ戦で術後最長となる7回を投げ、無失点に抑えるなど好投。アピールに成功し、既に1軍キャンプスタートを佐々岡監督が明言している。
期待を受けた高橋昂も当然、今季にかける思いは強い。第一の目標は、先発ローテーション入り。具体的な数字は明言しなかったが、「1勝でも多くしたい」と力を込めた。
現在、取り組んでいるのは直球の質の向上だ。「キャンプに入る前から真っすぐのスピードとキレを求めていきたい。150キロを目標にしていければいいと思う」と、常時150キロ超えを目指すことに意欲を示した。
球威アップに向けて昨年の11月末にフォームを微修正した。「以前の(フォーム)はトップにもってくるのが早かった。今はしっかりとテークバックを取って長く持つ感じ。固まりつつあります」と感触は良好だ。投球動作の中でしっかりとためをつくり、腕をしならせることで勢いをつける狙いがあり、「スピードも上がってくると思う」と手応えをつかんでいる。
ドラフト1位の栗林(トヨタ自動車)らルーキーや外国人投手も加入。先発ローテ争いはし烈だが、チャンスはある。広島在籍6年間で通算57勝を挙げたサウスポーのK・ジョンソンが退団。先発陣の左腕不足解消に向けても高橋昂がその穴を埋めれば、チームにとってもプラスになる。
背番号34は「競争も始まると思うので、頑張っていきたい。結果を残したい」と闘志。苦難を乗り越え、輝きを取り戻す。