広島・西川 「無心、無欲」で挑む! 右脚手術受けリハビリ中…逆襲へ決意

 広島の西川龍馬内野手(26)が6日、無欲で今季に挑む姿勢を強調した。昨季はコンディション不良のため戦線を離脱し、11月に「右腓骨(ひこつ)筋腱腱鞘形成術」を受け、現在はリハビリに励む日々。数字の目標を定めず、試合に出場することを最優先にするスタンスを示した。状態を万全に整え、新たなシーズンに臨んでいく。

 自身の“現在地”を把握した上で、西川は落ち着いた口調で今季に視線を向けた。あえて高いハードルを設定することも、具体的な数字目標を公言することもしない。不完全燃焼に終わった2020年シーズンから、巻き返しを期す新たな戦いへ「無心、無欲が一番強いです」と力強く口元を結んだ。

 昨季は8月25日のDeNA戦(横浜)で途中交代すると翌26日、コンディション不良のため出場選手登録を抹消された。10月11日のヤクルト戦(マツダ)で1軍復帰したが、最終的に打率・304、32打点、6本塁打で76試合の出場にとどまった。昨年の初詣は絵馬に目標の数字を記し「去年は欲を出した」と苦笑い。それを踏まえて今年は「ケガをしないように」とだけ祈念し、両手を合わせた。

 謙虚さにあふれた新年の誓い。「高望みをしたら、痛い目に遭う」という理由から「数字も決めない」と今シーズンの個人成績には執着せず臨む構えだ。昨年1月の自主トレでは20本塁打を掲げたが「最低10本」と控えめに2桁本塁打をノルマにする。

 現在は患部の状態を確認しながらリハビリを行い、状態を整えている段階。「焦りはないけど、ちゃんと(患部が)動くかどうか、不安はある」と心境を明かした。まだ本格的に野球の動作を行える段階ではないが、昨年12月の契約更改交渉の際には「開幕前には100%で、できるように」と見通しを語っていた。着実に歩みを進めていく。

 昨年、ケガで離脱していた期間には大盛や宇草などがアピール。若手の台頭が刺激になり、同じ外野のポジションを争う立場として「出てきてくれた方が、僕も危機感を持ってできる」と相乗効果を口にした。互いに切磋琢磨(せっさたくま)することで競争意識も生まれ、チーム力向上にもつながっていく。

 もどかしさを味わった1年が終わり、完全復活を目指す今季。「(シーズンが)終わってみて(結果が)良ければそれでいいです」と西川。欲を封印し、本来の姿を取り戻す。

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