広島・野村“石原イズム”継承 16年最優秀バッテリーの鯉女房にG倒で恩返し

 “石原イズム”継承を誓った野村(撮影・立川洋一郎)
 完投勝利を挙げ石原慶と握手を交わす野村=2013年7月
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 広島の野村祐輔投手(31)が12日、“石原イズム”の継承を誓った。この日、引退を発表した石原慶とは16年に最優秀バッテリー賞を受賞。鯉女房の支えもあり、同年に最多勝と最高勝率の2冠にも輝いた。15日の巨人戦での先発が濃厚な右腕は、大先輩への感謝と恩返しの思いを白星で表す。

 偉大な先輩のために腕を振る。この日、マツダスタジアムでの投手指名練習に参加した野村は、石原慶の思いも背負って今季2度目のG倒を目指す。

 この日、石原慶の今季限りでの現役引退が発表された。「たくさんのことを教えていただいた。自分自身、勉強になりましたし、石原さんに教わったことをしっかり今後も生かしたい」と“石原イズム”の継承を誓った。

 12年に新人王を獲得。5年目の16年には16勝3敗の好成績で25年ぶりのリーグ優勝に貢献し、25試合中18試合でコンビを組んだ石原慶と最優秀バッテリー賞を受賞。自身は最多勝と最高勝率の2冠にも輝いた。

 二人三脚で手にした勲章。「自分が入団したての頃から声を掛けていただいた。最多勝も(最優秀)バッテリー賞も取らせていただいた。本当に感謝しかない」と引退の報に触れて改めて敬意を表した。

 思いはマウンドで体現する。巨人戦は9月30日に5回無失点と好投して6勝目を挙げて以来の登板。「イニングの先頭を抑えること。そうしたら自分のリズムになってくる。そこが大事です」と意気込んだ。

 ここまで全184試合に先発登板。元広島、ロッテのミンチーが持つ、デビューから187試合の連続試合先発登板記録更新まであと「4」に迫っている。石原慶への感謝と恩返しを胸に、背番号19は残り試合も全力で投げ抜く。

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