広島 チームに相乗効果を生む宇草の起用 藤田平氏の視点
「広島9-3阪神」(7日、マツダスタジアム)
広島が引き分けを挟んで今季初の4連勝。阪神戦の連敗を5で止めた。6日の同戦で初出場を果たしたドラフト2位・宇草(法大)は2安打を放つなど快勝に貢献。デイリースポーツ評論家・藤田平氏は、将来を見据え若手を積極的に起用する広島に注目した。
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広島は、シーズン優勝が厳しいという状況もあり、経験を積ませたい若い選手にチャンスを与えている。中でも宇草は、阪神・小幡と同様、将来に向けて大きな期待を受けているだろう。
前日6日の阪神戦で初安打と初盗塁を記録。そしてこの日の打席では、五回に反対方向への左前打を放ったほか、2つの四球を選んだ。守備では、二回に小幡の打球をグラブに当てながら捕球できなかった場面もあったが、今は失敗しながら育っていけばいいのだ。
試合の出場を積み重ねることで「経験+自信」となって来年に生きてくるはず。また、若手の成長はベテランへの刺激となり、チームに相乗効果が生まれる。今のカープは、来年や将来に向けた“準備”を着々と進めている印象だ。