広島・宇草2安打2四球2戦連続盗塁 ピチピチ若鯉全打席出塁!今季初4連勝

 「広島9-3阪神」(7日、マツダスタジアム)

 勢いよく躍動した。広島ドラフト2位の宇草孔基外野手(23)=法大=が2試合連続「1番」で出場し、2打数2安打2四球の全打席出塁でプロ初のマルチ安打。初回にけん制で飛び出し、二回にはグラブに当てながら捕球できない“ミス”もあったが、若さを前面に押し出したプレーで、引き分けを挟んだ今季初の4連勝に貢献した。2、4面にもカープ記事

 縦横無尽にグラウンドを駆け回った。打って走って守る。宇草の一挙一動にマツダスタジアムを真っ赤に染めた鯉党は熱視線を送った。全4打席出塁を果たし、プロ初のマルチ安打&2試合連続盗塁。連夜にわたって躍動した。

 初回、岩田から遊撃内野安打で出塁。五回には追い込まれて外角低めの変化球に体勢を崩されながらも、左前に運ぶ技ありの安打で攻撃の起点となり、逆転を呼んだ。「三振しないように食らいつくというのはファームでもやってきたこと。結果につながって良かった」。前日にプロ初安打を記録した新人がこの日も輝きを放った。

 だが、課題も残った。初回、盗塁を狙ったが、けん制球に飛び出してアウトとなり、先制のチャンスをつぶした。「いろいろな要素を足して成功の確率を上げるのが大事」。また、守備では二回、無死二、三塁で小幡の放った左中間への打球に追いついてグラブに当てたが捕球できず、先制点を献上した。

 「打った瞬間に越えると思って目を切ったら、思ったより風で戻った。慣れないナイターに、風もあった」。初のお立ち台では隣にいる遠藤に「迷惑をかけてしまった。ゴメン」と謝罪した。

 七回の守備から交代を告げられる悔しさも味わった。し烈な外野手争いを勝ち抜くには走・攻・守全てで結果を残さなければならない。「課題だらけです」とさらなるレベルアップを誓った。

 登場曲はサザンオールスターズの「涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~」。「メロディーが乗りやすいですし、お客さんも聞きやすい。好きなんですよね」と昨年は東京ドームのライブに行くほどの大ファンで、試合前に曲を流すなどして士気を高めているという。

 敗れれば昨年に続いて阪神戦のカード負け越しが決定していたが、14安打9得点と打線が爆発して逆転勝ち。引き分けを挟んで今季初の4連勝を飾り、借金を9に減らした。「全力でやっていきます」と気を引き締めた背番号38が、さらなる高みを目指していく。

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