広島・森下7勝目!新人王へ猛アピ7回0封 大学日本一に輝いた神宮で躍動!
「ヤクルト2-13広島」(3日、神宮球場)
明大時代に慣れ親しんだ神宮で、広島・森下が躍動した。直球を軸に緩急を駆使してヤクルト打線を封じる。7回6安打無失点。チームトップの7勝目に「直球が良かった。そのおかげで変化球をうまく投げられた」と白い歯をこぼした。
強い心があった。0-0の六回は1死からこの日最初の四球で出塁を許す。それでも青木、山田哲を打ち取った。6点の援護を受けた直後の七回は2死から連打を浴び走者は得点圏へ。嫌なムードが漂う中で後続を切った。
今季2度目の神宮“凱旋”登板。東京六大学リーグでは、リーグ戦42試合で15勝、防御率2・42。昨年の全日本大学野球選手権決勝では、完投勝利で日本一に輝いた。「ここでたくさん成長させてもらった。勝つ事ができて良かった」。思い出の地での“初勝利”は特別な味だ。
新人王争いではライバルの巨人・戸郷が8勝。勝ち星では劣るものの、防御率2・43や92回2/3の投球回などでは上回る。今後、中6日でローテを回れば登板は残り5試合。アピールの場は十分に残されている。
登板14試合で100球以下での交代は1試合しかない。食事と交代浴などで疲労を取り、コンディションを維持している。この日は100球を超えても直球は150キロ超を計測。強心臓とスタミナが頼もしい。




