カープ会沢、復帰後初安打は復活タイムリー 初球ガツン!代打で右越えダメ押し打

 「ヤクルト5-7広島」(2日、神宮球場)

 快音が響き渡るとベンチが湧き上がり、敵地のファンからは大きな歓声が上がった。広島・会沢翼捕手(32)は代走を送られ、三塁ベンチにゆっくりとした足取りで引き揚げた。冷静に戦況を見極め、試合の流れを自軍に引き寄せた一打。1軍復帰後初安打は、貴重な適時打となった。

 5-3と2点リードの八回、1死二塁の好機に代打で登場。「チャンスだったし、積極的にいきました」と長谷川のチェンジアップを鋭く振り抜き、右越えへの適時二塁打。9月29日の巨人戦で1軍復帰してから、10打席目でようやくHランプをともした。

 敵地の鯉党から惜しみなく送られる拍手。みんなが、この日を待ちわびていた。「いい追加点になって良かったです」。余韻に浸ることなく、シンプルな言葉で振り返るのも会沢らしい。

 開幕前の自粛期間は全体練習を行えない期間もあり、投手とコミュニケーションを取れない日々もあった。先行き不透明な状況も「糧にしていかなくちゃ、とは思うんですよ。そこは難しいけど。そう思えるように一日一日を大事にしていきたい」と語った。プロとしての姿勢を胸に刻み、鍛錬を重ねてきた。

 最終的に2点差で逃げ切ったことからも、価値ある適時打になった。チームの精神的支柱として、ナインを鼓舞し続けていく。

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