広島・森下、完投宣言!入場宣言緩和後初マツダ 鯉党1万6500人にプレゼン投

 広島の森下暢仁投手(23)が24日、先発予定の26日・DeNA戦(マツダ)での完投を宣言した。マツダスタジアムは25日の同戦から、定員の50%となる約1万6500人が入場可能となる。1万人を超える本拠地で初登板するルーキーが、球場の熱気も力に変えて白星をもたらす。

 苦しむチームに潤いを与え、観戦を心待ちにしていたファンには笑顔を届ける。マツダスタジアムでの投手指名練習で、森下は入念に体を動かしてからブルペン入り。2日後に迫った登板に向けて準備を整えた。

 入場制限の緩和により、最大約1万6500人が25日から本拠地に詰めかける。右腕は「あまり気にしてないかもしれないですね。でもやっぱり“プロ野球感”は、また出てくるのかなという気はします」。あくまで口ぶりは冷静だが、野球選手冥利(みょうり)に尽きる舞台であると受け止めている。

 前回19日のヤクルト戦(神宮)は、1万3126人の前で7回4安打2失点。勝敗は付かなかったが、大学4年間を過ごした地で上々の投球を披露した。1万人以上の観衆が醸し出す雰囲気は、1週間前に経験済みだが、今回の舞台は本拠地。スタンドはこれまで以上の熱気に包まれることが予想される。

 そうなれば森下の闘志も自然と奮い立つ。「やっぱり9回を投げ切れたら、それはそれでベストだと思いますし、それができるようにやっていきたいと思います」。注がれる熱いまなざしには、完投という最高の形で応える構えだ。

 最後までマウンドに立つためには、DeNAという高い壁を乗り越える必要がある。4日対戦では、3回8安打5失点(自責3)でプロ最短KO。同じ相手にやられるわけにはいかない。「しっかりとゲームを作って、相手に向かっていくようにやっていきたい」と逃げ腰にならず、強気の姿勢で強力打線に挑んでいく。

 現在チームトップの6勝。大瀬良、ジョンソンが相次いで離脱した状況でも結果を出してきた。巨人・戸郷との新人王争いにも注目が集まるが、大事にするのは試合を作ること。「勝てるような投球をして、チームに貢献できるようにやっていきたい」。若きチームの勝ち頭が、熱投で球場を沸かせる。

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