OB安仁屋氏 カープへ「今は大胆に攻めること」提言

 広島OBでデイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(76)が7日、広島の攻撃について、積極策の採用を提言した。連戦が続いて投手陣が苦しいチーム状況では、手堅く1点を奪うよりも盗塁やヒットエンドランなどを仕掛け、大量点を狙う戦術が勝利に近いと持論を展開。攻撃的な采配で試合を動かし、勝利を呼び込むことを期待した。

  ◇  ◇

 9月に入りカープは白星が伸びない。6試合を終えて1勝4敗1分け。黒星が先行するのは、投手陣に安定感がないからだ。4日・DeNA戦での12失点など大量失点が続いている。6試合で46失点。1試合平均にすると7・6点を取られている。

 投手陣が苦しくても、勝ちきれるだけの野手の戦力はあると思う。だからこそベンチは、打力を生かして得点する戦術を採ってほしい思う。それは盗塁やヒットエンドランなど、積極的に攻めて大量点を奪いにいく作戦だ。

 代表的な戦いは8月21日の巨人戦の初回だ。今季初めて1番に起用した長野が四球を選び、菊池涼がヒットエンドランを決めて無死一、三塁を作った。そこから一気呵成(かせい)に攻めて5点を先制した。

 一、三塁を作られるのは投手にとってショックが大きく、次打者にとっては積極的にバットが振れる状況だ。盗塁を絡めても良い。一気に2、3点を奪いにいく野球をしてみてはどうか。1イニングに複数点を奪えれば確実に勢いが生まれる。

 犠打数はセ・リーグ1位の52個。チームは当初、送りバントなどで走者を進めて1点を確実に奪い、それを守り抜く野球を目指した。ただ、それだけでは白星が奪えない状況。強攻策は失敗すれば一気にチャンスをつぶす可能性があるが、それでも今は大胆に攻めることが勝利を呼び込む道だと思う。

 最下位に低迷し、借金は「9」に膨らんだ。それでも最後まで諦めてはいけない。目の前の戦いに執念を燃やし、1勝、1勝を積み重ねてほしい。

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