広島・中村奨、もう一度1軍へ!!好球必打貫く 憧れの舞台で得た収穫と課題

 広島の中村奨成捕手(21)がデイリースポーツの取材に応じ、1軍再昇格への決意を語った。7月25日・DeNA戦(横浜)でプロ初昇格し、26日の同戦で公式戦初出場。計4試合に代打で出場したが、4打数無安打に終わり、8月8日に出場選手登録を抹消された。憧れの舞台で得た収穫と課題を胸に刻み、さらなる飛躍を目指していく。

 憧れの初舞台から約1カ月がたった今、中村奨は自らの立ち位置をもう一度見つめ直している。「1軍で試合に出られたのは、いい経験になった。2軍でレベルアップして、もう一回あそこに戻りたい」と再起を誓った。

 今季、勝負の3年目を迎えた。ウエスタン・リーグでは、打率3割を超え、一時首位打者に立つなど攻守にわたって躍動。その活躍が首脳陣に認められ、7月25日・DeNA戦(横浜)で1軍初昇格した。「素直にうれしかった。ちょっとドキドキした」と初々しく、率直な心境を語る。

 プロ初打席は翌26日に訪れた。七回に代打で出場。投ゴロに終わったが、初球から果敢に強振するなど積極的な打撃を見せた。31日の巨人戦(東京ドーム)も代打で出場。ヒット性の強烈な打球を放ったが、遊ゴロに終わった。計4試合に代打で出場。しかしプロ初安打は記録できなかった。計4打数無安打で、今月8日に無念の2軍降格。「結果を出せなかったのが一番悔しい」と振り返る。

 それでもプロ入りから続けている積極的な打撃は示した。「ずっと大事にしているところ。チャンスで1球も無駄にしたくないという意識はある」と話し、「1球目から振ることによって相手のバッテリーも嫌がる。僕も捕手をしていて1球目からフルスイングをされると嫌です」と捕手目線の視点や心理を打撃へと結びつけている。また、相手投手の配球などを考えた上での好球必打を心掛け、積極打法で確実性アップを目指している。

 24日現在、ウエスタン・リーグでは27試合に出場。打率・284、6打点と好調だ。

 一度経験したからこそより強くなった思い。悔しさを糧に目指すは1軍再昇格だ。「1軍に上がれたのは全然違う。また、頑張っていきたい」。確かな財産となった公式戦4試合出場。もう一度あの舞台に立つため、自身の課題にしっかりと向き合いながら鍛錬を積み、粘り強く、地道に歩みを進めていく。

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