広島・床田、五回途中5失点KO…今季ワースト16安打9失点、止まらぬ投壊

 「広島4-9ヤクルト」(18日、マツダスタジアム)

 広島の投壊が止まらない。先発した床田寛樹投手(25)が4回1/3を11安打5失点と打ち込まれると、開幕守護神を務めた3番手のテイラー・スコット投手(28)も1回3安打3失点2四死球と流れを食い止めらず。4点差と追い上げた直後の九回にはヘロニモ・フランスア投手(26)も失点し、計9失点。最下位転落は免れたものの、上位浮上を目指すためには投手陣の再整備が急務だ。

 スコアボードに「9」の数字が刻まれた。投手陣はワーストの16安打を浴びた。追い付いてもすぐさま失点して引き離される展開。六回までに8失点。主導権を握り、試合を優位に進めることは最後までできなかった。

 佐々岡監督は試合後、さすがに厳しい表情だ。「やっぱり先発投手。床田は1回勝って波に乗れるかと思ったけど。きょうは大事なところなんだけど…。(五回の場面)ピンチになってギアを上げても遅い。最初から上げないと。大地と違って、そういうことができる投手ではない」とばっさり。さらに「リリーフ陣が打たれて(点差が)広がると、反撃がしぼんでしまう。1、2点差ならともかく、3点以上になると打つしかなくなる」とうなだれた。

 床田が初回に4連打を浴び先制点を献上。鈴木誠の左犠飛で1-1の同点となった直後の二回は、投手の小川に右前適時打を浴びた。

 2-2で試合の振り子が左右に振れる中盤の五回には2連続四球でピンチを広げ3失点した。「振って欲しいところで見切られボールが先行した。苦しいところでカウントが取れないと苦しくなる。五回は粘り切れなかった。あそこで踏ん張らないと信頼は得られない」と左腕。悔しさだけが残った4回1/3、11安打5失点(自責点4)でのKO劇だった。

 中継ぎ陣も失点を重ねた。17日の再登録後初登板となったスコットは、六回2死から走者をため、村上に中越え2点二塁打を浴びた。4番には2日のヤクルト戦でサヨナラ満塁弾を被弾。再戦で悪夢を振り払うことはできなかった。九回のフランスアも登板2試合連続で失点した。

 チーム防御率4・60と、投手陣の台所事情は苦しい。7月に限れば14試合で計86失点(自責点79)。1試合平均は6・1失点で、防御率5・72だ。先発ではK・ジョンソンが16日に出場選手登録を抹消。ドラフト1位・森下(明大)は再調整のため抹消されている。先発陣はもちろん、中継ぎ陣の整備も急務。指揮官が掲げる投手を中心とした守りの野球は道半ばだ。

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