広島最下位転落も堂林、絶好調4号2ラン 神話弾「14」でストップも首位打者キープ

 「広島4-9巨人」(16日、マツダスタジアム)

 広島はまたも中継ぎ陣が崩壊し、2度目の3連敗。今季初となる3タテをくらい、最下位転落と、悪い数字が並んだ。しかし、光はある!中心で輝くのが堂林翔太内野手(28)だ。今季4号の2ラン本塁打を放つなど5試合連続安打、打率は・420をマークし、首位打者を守っている。きょうこそ観客の前で勝利を収め、連敗ストップだ!

 快音を響かせた打球が右中間席に吸い込まれると観客のボルテージは最高潮に達した。ファンの大拍手に迎えられ、ダイヤモンドを一周。本塁付近で鈴木誠とジャンプしながらお尻を合わせるパフォーマンスで喜んだ堂林は「得点圏だったので、まず1点という気持ちでいきました」と表情を緩めた。

 0-3とリードされた四回2死一塁。二塁内野安打で出塁した鈴木誠が意表を突き二盗を成功させ、迎えた2ボールからの3球目だった。「(ストライクを)取りに来る球に積極的に行こうと思った」

 メルセデスの126キロ、低めスライダーをはじき返すと打球は低い弾道でそのままスタンドイン。「自分のスイングができました」と振り返った。

 六回1死でも左中間へ二塁打。これでマルチ安打を記録し、5試合連続安打と好調をキープしている。「内容ある打席が増えている。凡打でも次に次にと切り替えている」と好調の要因をこう分析した。

 チームは今季初の3タテをくらった。本拠地での3連敗に球場の鯉党からは大きなため息が漏れていた。堂林が本塁打を放った試合は2013年7月26日から1分けを挟み14連勝中だったが、課題である中継ぎ陣が相次いで失点し、不敗神話も止まってしまった。

 その中でも攻撃陣は追い上げを見せるなど奮起。打率・420とセ・リーグ唯一の4割超えで首位打者に立っている堂林が引き続き絶好調なのは敗戦の中の光明だといえる。

 「(状態)維持とかは考えずに同じルーティンを続けること。打てなくても同じことをするということを今はやり続けている」と不変を貫いている。

 開幕から確固たる打力を示し、首脳陣の期待に応え続けているプロ11年目。「配球を抜きにして自分のスイングを意識している」と相手に翻弄(ほんろう)されることなく自らのスタイルを貫く。赤ヘル打線をけん引する鯉のプリンスが連敗ストップの立役者となる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス