広島・西川 目指す20発!試合数減ったけど…目標変わらず「集中力」高めて打つ
広島の西川龍馬内野手(25)が16日、マツダスタジアムでの練習後、レギュラーシーズンの試合数が減っても今季の目標に掲げた20本塁打を目指すことを誓った。20発をクリアするには、「集中力」を1年間持続させることが重要であることを改めて強調。開幕戦は3番に座ることが濃厚な鯉のヒットメーカー。中軸として、バットでチームの開幕ダッシュに貢献する。
フィールドに立ち続ける以上、緊張の糸は途切れさせない。それが自身の定めるハードルを越えることにつながる。西川は開幕を目前に控え「いよいよ始まるな」と胸を高ぶらせた。
昨季は自己最多の16本塁打。今季は20本塁打を目標に、力強さを求めて自主トレから汗を流してきた。コロナ禍の影響で今シーズンの試合数は当初の143試合から120試合に減少。しかし西川は「そんな大して変わらない。23試合だけなので」と意に介さない。
一見、マイナスに見える試合数減。悲観の色がないのは「いつも春先は悪い」という傾向が理由だ。昨季は3、4月が打率・217と低空飛行。だからこそ「その分(春先の試合)が削られたと思えば、その数値(20本塁打)は集中力さえ持っていれば、達成できる数字ではあると思う」。目標を下方修正する代わりに決まった環境をプラスに捉えた。
1年間持ち続けたいことは「集中力ですね」と常々口にしてきたフレーズを強調する。「1、2打席目に打ち取られても、3打席目にしっかり集中して入れるか」。試合中に気持ちの波を減らし、1球への執念を持ち続けることが“大台”クリアへの条件になる。
2日からの練習試合では5番にも入ったが、6日のオリックス戦以降は全て3番。開幕戦も当然、3番に座る見通しだ。「ランナーがたまっていればかえさなアカンし、(走者がいなくても)何とか塁に出れば得点のチャンスは広がる」。4番の負担を減らし、時には好機を演出して後続につなぐスタンスだ。
開幕戦の相手はDeNA・今永。昨季は打率・412だが「やられているイメージ。真っすぐでも押してきますし、フォークもいい。どんどん振っていかないと、相手のテンポで投げられてしまう」と警戒心を強めた。
横浜スタジアムと2カード目の東京ドームでは昨年、好相性を誇った。「けっこう好きなんで。打席に入っている感じが、『なんか打てそうな気がする』というか。あとは結果がついてくれば」。追い風にも乗り、西川龍馬が全神経を研ぎ澄ませて20年シーズンに挑む。




