広島・松山「全部できている、大丈夫」12日から実戦復帰
コンディション不良のため、3軍で調整を続けていた広島の松山竜平外野手(34)が12日からの中日との2軍練習試合(ナゴヤ)で実戦復帰することが11日、分かった。遠征に帯同予定で、結果を追い求めていく姿勢。体の状態に不安はなく、6・19開幕まで限られた時間の中でアピールを続けながら1軍再合流を手繰り寄せる。
求めるものは、ただ一つしかない。実戦復帰に向けて松山は、意気込みをシンプルな言葉に乗せた。「しっかり結果を出すだけです」。落ち着いた口ぶりでそう話し、静かに闘志を燃やした。
5月25日から3軍でリハビリ調整となったものの、順調な回復ぶりで実戦復帰の段階までたどり着いた。「久しぶりの試合だし」と表情が少し緩む。練習試合といえども、真剣勝負の場に挑める喜びがプロ野球選手としての本能をくすぐる。
1軍で実績のある選手が実戦復帰する場合、メインになるのは試合での動きと、患部にかかる負担の確認作業。打者なら投手の球筋やボールの見え方など、打席でしか体感できないことを重視することが多い。だが、松山は1軍再合流に向け、貪欲に結果を最優先する構えだ。
回復具合も早く「(動きは)全部できているので、大丈夫」と状態面に不安はない。6月19日の開幕戦を1軍で迎えることを目標にし、ここまで準備に励んできた。
この日は廿日市市の大野練習場で打撃練習などを行い、汗を流した。「結果にこだわって」。惜しい凡打も、目慣らしの打席も必要ない。グラウンドで快音を響かせることが、首脳陣への“メッセージ”。背番号55が、出陣する。





