広島・小園 音にこだわる 打率アップへ一振不乱!開幕三塁へ打撃でアピール

 確実性向上へ打撃の“音”にこだわる小園
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 広島の小園海斗内野手(19)が「音」にこだわり、プロ初の開幕スタメンを奪いにいく。スイング時に同じ箇所で同じ音を響かせることを意識。バットの軌道を安定させることで、課題の確実性をアップさせていく考えだ。現状、遊撃のレギュラーは選手会長・田中広が決定的で、小園が目指すのは三塁の定位置。レギュラー奪取へアピールを続けていく。

 グラウンドに立ち続けたいという思いが、必死さにつながっている。「毎日が勝負」と口元を引き締める小園は打撃、守備とも一球一球をおろそかにすることなく、ハツラツとした姿でマツダスタジアムでのチーム練習に臨んでいる。

 21日のチーム練習再開から1軍再合流。2軍調整中は、東出2軍打撃コーチから熱心に指導を受けた。狙いは打率を残せる打者になること。その取り組みの一環として同コーチは「(バットの)同じところで、同じ音がしないとダメ。同じインパクトをしないといけない」と、バットの始動、軌道を一定にする重要性を説いた。

 小園本人も、自身の課題は確実性だと自覚している。「率は残っていないので。同じ軌道で入って、というのを心掛けてやっていけば」と、正しいスイングの再現性を高めていく姿勢。実戦では崩されることもある中で「しっかりと、同じ打球を打ちたい」と確実性の向上を目指していく。

 23日に行われた打撃練習では遠藤と対戦し、内角スライダーを完璧に捉えて右翼スタンドへ放り込んだ。変化球への対応力を示し、同日は4打席に立って安打性の打球を3本響かせるなど、改めて首脳陣に自慢の打力を見せつけた。

 だが、その立場は決して安泰ではない。現状、遊撃の開幕スタメンは実績を含め攻守で安定感を発揮する田中広が決定的。小園がプロ初の開幕スタメンに名を連ねるには、三塁で新外国人・ピレラとの争いに勝つ必要がある。そのためにも打撃でのアピール継続が不可欠だ。

 もちろん守備でも精力的に汗を流す。チーム練習が再開した21日には早速、三塁で居残り特守。基本を徹底しながらレベルアップに励んでいる。

 チームは29~31日の3日間で、紅白戦を2試合予定。「後悔がないようにスイングしている。絶対ポジションを取る」と闘志を燃やす小園。開幕スタメンへ、練習で音にこだわり、実戦で快音を響かせる。

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