広島・誠也リーグ戦に全集中 4連連続出場の球宴中止「残念だけど今年は特別」

 広島の鈴木誠也外野手(25)が13日、マツダスタジアムでの分離練習に参加し、リーグ戦に集中し、全身全霊を傾ける思いを言葉に込めた。11日の12球団代表者会議で、今年の球宴中止が決定。残念な思いはあるが、その分真剣勝負の公式戦で野球の魅力や楽しさを伝えていく覚悟だ。

 多くのファンが胸を躍らせる夢舞台が、今年は開催されない。昨年まで4年連続(4度)で球宴に出場した鈴木誠は「残念です」と無念の思いを口にした。過去に例のない一年。それでも前を向くしかない。リーグ戦に一心に打ち込み、野球の楽しさを伝えていく構えだ。

 「(球宴は)真剣(勝負)だけど盛り上げることがメインになる。残念だけど今年は特別だと思う。シーズンを消化し、真剣に戦う場を設けた方が良い」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で遅れている開幕は、最短6月19日を目指すことが確認された。「やりやすい」。おぼろげながらも視界が開けたことは今後、気持ちや体を仕上げていく上でプラスに働く。

 1勤1休で続く分離練習。この日はノックを受け、ティー打撃、フリー打撃で汗を流した。練習中にはピレラと打撃について話し込む場面があった。

 「その時わからないことが、いつかわかる時が来る。5年後につながるかもしれない。聞いておくことが大事で、頭の片隅に置きながらやっている」

 知識を増やすことは自身の幅を広げることに加え、他選手の成長を後押しすることにもつながる。「自分のためだけじゃなく、人に伝える時は引き出しが多い方が良い」。4番を務め、助言を求められる立場。言葉に重みがあった。

 チームは5月末にも紅白戦を実施する方向。来る日に向けて調整ペースを上げていく。鈴木誠は、最高の状態でグラウンドに立ち、ファンに夢を与える。

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