広島・バティスタと契約解除 昨季ドーピング違反で出場停止処分

 広島は2日、ドーピング違反で日本野球機構(NPB)から6カ月間の出場停止処分を科されていたサビエル・バティスタ外野手(28)との契約を解除することを発表した。

 マツダスタジアムで取材に応じた鈴木球団本部長は「6年契約だったけど、契約はしないということで解除となりました。調整も含めて今の状態では戦力にならないだろうと」と経緯を説明した。

 本人に伝えた際には動揺していたという。「素材として惜しい気もするけど、ああいうこと(ドーピング違反)になったのも事実」と鈴木本部長は球団として、しかるべき処分を下した理由を語った。

 バティスタは昨年6月7日の試合後にドーピング検査でA検体が陽性反応。世界反ドーピング機関(WADA)が禁止物質に指定している「クロミフェン」とその代謝物である「ヒドロキシクロミフェン」が検出された。

 同物質は「S4.ホルモン調整剤」にあたり、通常は不妊治療に使われるが、筋肉増強剤使用時に女性化などの副作用を除くために用いられることがある。再検査を申し出たがB検体でも結果は変わらなかったことから、8月17日に選手登録を抹消。9月3日から6カ月間の出場停止処分を受けていた。当時、球団を通じて「意図的に摂取していないことを信じて下さい」とコメントしていた。

 ドミニカ共和国出身のバティスタはカープ・アカデミーを経て15年秋から練習生として広島へ。16年3月に育成契約、17年6月2日に支配下登録された。3シーズンで通算62本塁打をは、放ち、右の長距離砲としてリーグ3連覇にも貢献していた。

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