広島・大瀬良エースの覚悟 白血病公表北別府さん助言胸に…優勝と勇気届ける!

 広島の大瀬良大地投手(28)が21日、球団OBの北別府学氏(62)が20日に「成人T細胞白血病」であることを公表したことを受け、優勝を目指して戦う姿を通じ、勇気を届けていくことを誓った。野球面で助言を受けたことのある右腕は、通算213勝を挙げた偉大な先輩のためにも腕を振り、覇権奪回を目指す。

 エースの系譜を受け継ぐ者として、大瀬良の表情に強い決意がにじんだ。通算213勝、2度の沢村賞に11年連続2桁勝利と数々の偉業を成し遂げた北別府氏。20日に「成人T細胞白血病」を公表したことを耳にした右腕は「本当にニュースを見てびっくりした」と驚きを口にした。

 北別府氏とは先日、テレビ番組で共演する機会があり「その時は全然そういう(病気の)感じではなかった」と振り返る。だが、揺れ動いた心に宿ったのは大黒柱としての覚悟だ。「とにかく僕らができることは、カープの野球をして、優勝に向けて頑張ることだと思う。それが北別府さんの力になれば」と病と闘う先輩に吉報を届けることを誓った。

 同じ投手として、これまでに同氏から「コントロールであったり、野球に対する考え方だったり、いろいろ教えていただく部分はあったので」と技術面から精神面に至るまで、さまざまな教えを受けたことを明かす。

 だからこそ、それをグラウンドで体現してチームを勝利に導く役割が、大瀬良には求められる。「そういったところも胸に刻んで、しっかりと自主トレ、キャンプと成長できるようにやっていきたいなと思います」と自らに言い聞かせるように表情を引き締めた。

 この日は大野練習場で行われた合同自主トレに参加し、今年初となるブルペン入り。捕手を立たせて21球、左足の踏み出し幅などを入念に確認しながら自身の感覚と対話した。従来の2段モーションを封印して挑む今季。傾斜を利用しての投球に「変な感じみたいなモノはなかった。そんなに力は入れていないけど、悪くはなかった」と納得顔を見せた。

 このオフは後輩の戸田、床田と3人で合同トレを行っている。「色んな人に色んなことを教えてもらったので、(年が)下の子たちに還元していかないといけないと思っている。いい循環を築いていければ」との自覚を言葉に乗せた。背番号14がエースの使命を背負い、かつての大エースに勇姿と勇気を届ける。

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