山口 磨く心技体 開幕ローテ&マツダ初勝利へ 誓ったV奪回「悔しさ晴らしたい」

 デイリースポーツ主催の「広島東洋カープ 激励パーティー」がこのほど、広島市のANAクラウンプラザホテル広島で開かれた。広島の山口翔投手(20)と小園海斗内野手(19)の若鯉コンビがゲストとして登場し、約280人の参加者を沸かせた。

 明るいキャラクターと爽やかな笑顔がトレードマーク。山口が壇上に上がると女性ファンが一斉にカメラを構える。鯉党からの大きな期待を肌で感じ、来季3年目のシーズンを迎える若鯉は、V奪回へ貢献する思いをより一層強くした。

 まず見据えるのは心技体を磨いて開幕ローテに入り、本拠地での初勝利奪取だ。「(マツダで)勝ちたい。まだ勝っていないし、マツダのお立ち台に立ちたい。水をかけられたいです」と鈴木誠らによるウオーターシャワーも熱望した。

 今季は5月30日・ヤクルト戦(神宮)でプロ初先発初勝利を挙げた。しかしその後は与えられた好機を生かせず、本拠地でも2試合に先発したが、いずれも勝利は手にできなかった。1勝3敗、防御率4・85。「(ローテを)つかみきれなかった」。悔しさを糧とし来季は真っ赤に染まる舞台でも、敵地でも躍動していく決意だ。

 そのために注力しているのは「体」の強化。開幕時82キロだった体重は夏場に約2キロ減り、「球の力を出せないことがあった」と振り返る。上半身と下半身を一日ごとに鍛えており、現在の84キロを85~88キロまで増やし、適正体重を探していく。

 「技」も磨いていく。11月のバッテリー会では会沢、石原慶と経験豊富な捕手2人に「まずは真っすぐを極めることが大切」と助言を受け、持ち味を再認識。今秋から挑戦している2段モーションや左手を高く上げるフォームの完全習得を目指し、「常に140キロ後半、150キロも出せるように」と意気込む。

 「技」と「体」を向上させ、強い「心」を生み出す。「体がしんどいから心もしんどくなる時があった。(好不調の)波が激しいので、使いにくい投手」と自己分析。自信を植え付け、安定感ある投球を目指していく。

 パーティーではファンの前で「優勝に貢献できるように。今年は悔しさがあるので、その悔しさを晴らしたい。先発として頑張りたい」と力強く宣言した。勝負の3年目。来春キャンプから全力アピールで飛躍を遂げる。

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