守護神争い号砲!DJ・ジョンソンVSスコットVSフランスア 中崎も候補

 広島・佐々岡真司監督(52)が2日、守護神争奪戦の号砲を鳴らした。ヘロニモ・フランスア投手(26)を筆頭に、新外国人のDJ・ジョンソン投手(30)、テイラー・スコット投手(27)が候補。ただ“三つどもえの戦い”に限らず、11月に右膝の手術を受けた中崎は、回復次第で参戦する可能性もゼロではない。指揮官は右腕の復活にも期待を寄せながら、激しい競争を促していく。

 チームにとってV奪回への懸案事項は「勝利の方程式」の再整備だ。中でも九回を担う守護神は、最も重要なポジションになる。大きな重圧がのしかかる、特別な役割。佐々岡監督は、まず3人の外国人投手を候補として挙げ、サバイバルレースを予告した。

 「(新外国人投手は)後ろでというところで獲得してくれた。抑え?競争になる」

 今季途中に守護神を担ったフランスアが有力候補になるが、球団は新戦力としてDJ・ジョンソンを獲得。最速153キロの直球に加え、縦に割れるカーブが武器の右腕はメジャー通算35試合の登板経験を持つ。さらに1日に加入が発表されたスコットは、右横手投げから最速155キロの動く直球と、指揮官が高評価した鋭く曲がるスライダーを操る。

 そんな“三つどもえの争い”に加え、11月に「右膝半月板部分切除手術」を受けた中崎は、状態次第で参戦可能。現在は患部の回復に重きを置いているが、ストッパーとしての経験と実績は申し分ない。

 就任直後からブルペン強化を最重要課題としてきた指揮官。この日、広島市役所を訪れ、松井市長を表敬訪問した際も「リリーフの強化」を真っ先に口にした。

 理想のクローザー像は「強い球が投げられ、三振が取れる。体も強くないといけない。全部がそろっていないと難しい」。自身も現役時代に重責を担い、通算106セーブをマークした。難しい役割だからこそ、高い志を持ち、ポジションを勝ち取ってほしいと願っている。

 16、17年とリーグ連覇を達成し、平和大通りを優勝パレードした際は、同市など関係各所の協力があった。自身は2軍投手コーチとしてバスに乗り込み「ファンのみなさんが喜んでくれた。選手も、もう一度やりたいという気持ちがある」。カープは広島の街と共に歩んできた歴史がある。歓喜の時を広島全体で分かち合うことが、新指揮官のモチベーションでもある。

 「キャンプから判断していきたい」と力を込めた佐々岡監督。注目が集まる守護神争奪戦。激しい競争が待っている。

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