ドラ1森下、悔し3ラン被弾も…自責0 1位指名の意地見せた
「東京六大学野球、明大5-5立大」(26日、神宮球場)
広島からドラフト1位指名された明大・森下暢仁投手(22)=大分商=が26日、東京六大学秋季リーグ・立大戦に先発し、5回2/3を4安打3失点。自責点は0だったものの、降板直前に浴びた3ランを反省した。この日で学生ラスト登板の可能性があったが、チームが引き分けたことで28日に第3戦が行われることも決定し、再登板もあり得る。最後まで役割を全うしていく。
悔しさが募る一球だった。5-0の六回2死一塁から味方の失策で一、二塁。森下が投じた147キロ直球を立大5番・江藤に右翼席へ運ばれた。無失点を続けていた中での3ランに「抑えないといけない場面。今日が(学生)最後だと思ってマウンドに上がったので、全部ゼロで抑えたかった」と唇をかんだ。
それでもドラ1の力は見せた。「コントロールと変化球でどれだけ抑えられるか」と臨んだマウンド。最速148キロの直球にカットボールやカーブなどの変化球を交え、五回まで56球で2安打のみ。テンポの良さを示し、5回2/3を4安打3失点(自責0)だった。
スタンドから見守った広島・苑田スカウト統括部長の期待も揺るがない。「組み立て方をいっぱい持っているので心配していない。ケガをせずにやってくれれば」。この日は森下が「(会うのを)楽しみにしてます」と話していた明大の先輩・野村が国内FA権を行使せず残留することも決定。プロの世界で心強い存在となるはずだ。
チームが引き分けたことで28日に第3戦が行われることも決定し「(行けと言われたら?)もちろんです」と言い切った。「打たれる時は毎試合同じような感じになってしまう。何か変わらないといけない」。最後の最後まで全力を振り絞り、プロの世界へ向かう。




