ニシキク弾 今季3度目アベック 菅野撃ち1&2番コンビ 敵地で躍動!!
「巨人6-2広島」(28日、東京ドーム)
広島は敗戦の中で“ニシキク”の1、2番コンビが光を放った。初回に菊池涼が左中間席へ11号ソロを放つと、三回には西川が14号の右越えソロで加点した。今季3度目となるアベック弾は、菅野に嫌なイメージを植え付けた一発攻勢だ。
菊池涼は、やや高めに浮いたスライダーを捉え「芯に当たってくれた」と振り返った。西川は内角低めの同球に体をうまく回転させた。「良い反応で打つことができた」。打球が上がった瞬間に相手エースが天を仰ぐ程の芸術的な打撃だった。
2人の本塁打競演は7月31日に東京ドームで行われた巨人戦が初めて。西川が先頭打者弾でつけた勢いに、菊池涼が続いた。先頭打者から2者連続本塁打。球団では27年ぶり3度目だった。
攻撃の懸案事項だった1番の座は、西川が結果を出し続けてつかみ取った。菊池涼は勝負強さに加え、持ち前の小技を絡めた打撃で存在感を示す。後半戦から固定されている1、2番は、攻撃をけん引している。
シーズンは残り21試合。西川は「まだチャンスはある。気持ちを切り替えて」とナインの思いを代弁した。逆転優勝が厳しい現状に変わりはないが、決して諦めたりはしない。勝利を目指して全力でグラウンドに立つ。



