緒方鯉、寒封8連敗で4位転落 屈辱はこれで終わり!名古屋で勝ってコイ!

 「阪神1-0広島」(7日、甲子園球場)

 トンネルの出口が見えない。広島は0-1で今季4度目の完封負けを喫し、引き分けを挟んで5年ぶりとなる8連敗。借金2となり、約2カ月ぶりのBクラスとなる4位に転落した。野間を7試合ぶりに1番に戻し、打線のテコ入れを図ったが、散発4安打無得点。六回以降は1人の走者も出すことはできなかった。リーグ戦再開後、チームはいまだに白星がない。

 鮮やかな黄色のジェット風船が甲子園の夜空を染めた。阪神3連勝の喜びが充満する空気を背に、広島ナインは足早にベンチを去った。高橋遥らを捉えきれず散発4安打。スコアボードに9つの「0」が並んだ。2014年以来5年ぶりの8連敗で、ついに4位に転落した。

 「捕まえきれなかったということ。コントロールを乱すこともなく投げられた。選手の状態だったりというのもあるので、結果に対して反省するところはして。これからも(試合は)続くわけだから」。緒方監督はバスへと続く通路を歩きながら、こう振り返った。

 初回2死二塁の先制機で鈴木が見逃し三振に倒れた。二回以降は1人も得点圏に走者を進めることができなかった。五回1死から小窪が中前打を放った後は14人連続アウト。八回まで投げた高橋遥、九回の守護神ドリスに完封リレーを許した。

 「ある意味、自分の中で理想とするオーダーだった」と指揮官。7試合ぶりに1番に野間を起用し、2番には菊池涼を戻した。5番には状態が上向きな松山を指名。上位はジグザグで相手が嫌がる打線の組み方をした。

 だが得点は奪えなかった。野間は4打数無安打。三回無死一塁では遊ゴロ併殺打に倒れ、好機をつぶした。「最低限(走者と)入れ替われたら良かったと思っていたんだけど…。最悪の結果になってしまった。全打席で流れを変えたいと思っていたんですが」と悔しい思いを吐露した。

 完璧にねじ伏せられたが、攻略する上での過程には兆しがあったという。「内容のある打席はあった」と東出打撃コーチ。迎打撃コーチも「点が取れなかったことは反省しないといけない。でも入り方(攻める姿勢)は良かった。これまでのように、どうにもならない、というようなことはなかった」と言った。選手個々が、もがきながら状態を上げようとしていることが、少しずつでも実を結び始めている。

 前半戦は残り3試合。8日はナゴヤドームに場所を移し、中日と戦う。「チーム一丸で勝てるようにやっていきたい」と野間。長いトンネルを抜けるために、前だけを向く。

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