龍馬、意地のマルチ フォーム微調整「粘れてヒットになった」

 「広島0-9阪神」(7日、マツダスタジアム)

 阪神・西に完封負けを許した中で、広島・西川が存在感を示した。巧みなバットコントロールで広角に打ち分け、チームで唯一の複数安打を記録した。「追い込まれた状況で粘れてヒットになった。これを続けていきたい」。復調のきっかけになりそうな内容だった。

 先頭で迎えた五回の第2打席は、10球粘って外角の直球を逆らわずに左前へ。七回の第3打席はカウント1-2から、内角のスライダーを引っ張り右前打を放った。淡泊にならない打撃だった。

 この試合からフォームを微調整。打席の中で体をわずかに揺らしながらタイミングを取った。「打撃コーチに体が固まっていると言われて。(揺らしている分)長くボールを見られている感じ」。一見すると少しの変化でも、背番号「63」にとって効果絶大だった。

 開幕戦から2試合連続で3番を担ったものの、第3戦は欠場。その後は中軸を外れ、この日は8番だった。打率も試合前まで・167と低迷していた。

 九回2死二塁で三邪飛に倒れ、最後の打者となった場面を振り返ると悔しさがこみ上げた。「あとは得点圏(での打撃)です」。今季から外野を守るのは、バッティングを生かして出場機会を増やすため。復調への兆しが見え始めた中、勝負強さも求めていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス