大瀬良、改革!セットポジション下げて、得点圏被打率下げる

 広島の大瀬良大地投手(27)が8日、マツダスタジアムの屋内練習場で自主トレを公開した。昨季、最多勝と最高勝率の2冠に輝いた右腕は今季の漢字に「信」を挙げ、チームからの信頼を勝ち取るという思いを込めた。今オフはセットポジションを改良中で、球威を上げて得点圏被打率を下げる。

 屋内練習場を出てきた大瀬良の表情には充実感がにじんでいた。キャッチボールと遠投を終え、約100メートルのインターバルダッシュを20本走り抜いた。元日は7時に起床し、8時には練習を開始した。年明けからトレーニングを継続しており、コンディションは万全に近い。

 「始まるなという気持ちですね。去年の12月はありがたいことに、表彰式などがたくさんあった。もっと動けないかなと思ったけど動ける。投げた感覚も悪くない。段階を踏んでケガなくいけば、スムーズにキャンプに入っていける」

 昨年オフは左手を高く上げるフォームや2段モーションに挑戦。最多勝と最高勝率の2冠につなげた。今オフはセットポジションの改良に力を入れる。「得点圏の被打率が良くないイメージ」。走者を背負った場面で球威を落とさないのが狙いにある。

 昨季までは胸の前にグラブを置いた。セットからの平均球速は141~2キロで、ワインドアップ時の平均145キロからは3~4キロくらい落ちるという。現在取り組むのは、左腰付近に置いた状態から始動するというもの。菅野のように右側に置くと、右腕に反動が付けられない。より大きな力を生み「球の強さを生み出す」ためにたどり着いた場所だ。

 昨季、走者なしの被打率が・214だったのに対し、得点圏に走者を背負うと・262だった。「ギアを上げられるところがすごい」。一方の菅野はその反対。走者なしが・226で、得点圏になると・186だった。今季はエース級との投げ合いが増える。チームに白星をもたらすためには、勝負どころで菅野のようにギアを1段階上げる投球が必要。「難しいで終わると成長がない」と力を込めた。

 今季への意気込みは、漢字一字で「信」を挙げた。「去年は自分の成績でキャリアハイを残せたけど、完全に信頼を得られたとは言えない。信頼されるために、今年は大事なシーズンになる。ここぞ、という試合を任せてもらえるようになりたい」。エースの称号を勝ち取る1年が始まった。

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