カープ九里“錦織トレ”で鍛える 米・IMGアカデミーで肉体強化へ

 広島の九里亜蓮投手(27)が20日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2400万増の6200万円でサイン。開幕ローテ入りを狙う来季に向け、1月からプロテニスプレーヤーの錦織圭が練習拠点とする米・フロリダ州のIMGアカデミーで自主トレ予定。“錦織トレ”を学び、肉体を強化していく。

 球団からの提示額に、九里は感謝の言葉を口にした。2400万増の6200万円に笑顔でサイン。「良い評価をしていただいた。ここまで上がるとは思っていなかったので素直にうれしいです」。開幕は中継ぎ。シーズン途中から先発ローテを守り続けた結果が金額に表れた。

 初先発した4月17日のヤクルト戦こそ3回1/3を6安打4失点と打ち込まれたものの、5月以降はコンスタントに試合をつくった。リーグ優勝を決めた9月26日のヤクルト戦では8回2安打無失点。CS、日本シリーズでも大瀬良、ジョンソンに次ぐ3番手として先発マウンドを託された。

 「1年間、投げたわけではない。ローテを守ったとは言えない。来年は規定投球回を投げたいし、防御率も下げないと」。来季に掲げる目標は、今季果たせなかった開幕から先発を務め、それを最後まで守り続けること。そのために今オフは肉体を強化中。来年1月には米フロリダ州に渡る。海外自主トレは16年以来、3年ぶりだ。

 現地では“錦織トレ”を吸収する。練習場所の一つが、錦織圭が本拠地とするIMGアカデミーで「車で1時間くらいの場所にあるんです」。マイナーリーグでプレー経験があり、交友関係が広い父・シェックさんのつながりでトレーニングが可能になった。

 今オフは球団の三浦トレーナーが組んだ投球動作に近いトレーニングメニューをこなし、体を鍛えている。「向こうでも今やっていることをやります」とした上で「いろいろ(トレーニングの)話が聞けたら良い。プラスになると思えば、三浦さんに連絡しようと思う」と力を込めた。世界のトップに君臨するプレーヤーが育った場所。参考にしない訳がない。

 リーグ4連覇と日本一を目指す来季の先発布陣で決定的なのは、大瀬良とジョンソンのみ。3番手以降は白紙で、誰にでもチャンスがある。「ピッチャーとして目指さない人はいない」。開幕投手を勝ち取る意気込みで、来年2月1日からのサバイバルレースに臨む。

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