九里KO 四回突然の乱調「チームに流れを持っていくことができなかった」
「日本シリーズ・第3戦、ソフトバンク9-8広島」(30日、ヤフオクドーム)
悔いが残る日本シリーズ初登板初先発となった。ビジターでの初戦を任された広島・九里亜蓮投手(27)は4回1/3、6安打4失点でKO。「チームに流れを持っていくことができなかった」。突然の乱調を修正できず、うなだれた。
序盤は持ち味を発揮した。右打者の内角はシュート、左打者の内角には直球を投げ込んだ。フォーク、スライダーも効果的に交え、三回までわずか37球で無失点。強力打線に攻めの投球を見せた。
しかし、打線が三、四回に得点圏に走者を置きながら決定打を欠いた。これが力みにつながったのか。四回1死からコースを突いた球がボールとなり、柳田、デスパイネに連続四球を与えた。
続く中村にはスライダーが高めに浮いて、右前へ先制適時打を浴びた。2死後には今宮にも左前適時打を許した。「四球が失点につながってしまっているので、そこは反省点」。四回にもメヒアの失策が絡んで1点を追加されると、うつむきながら降板。球団史上5人目の日本シリーズ初登板初先発初勝利を目指したマウンドは、不本意な形で幕を閉じた。





