新井「ファンと一緒に」日本一 最終決戦に向けてラス闘メッセージ

 今季限りで現役引退する広島・新井貴浩内野手(41)が26日、マツダスタジアムで全体練習に参加し、27日開幕の「SMBC日本シリーズ2018」へ、最後の準備を整えた。ソフトバンク初戦の先発はエース千賀。今季交流戦で2打数1安打したベテランは地元ファンの大歓声をアドバンテージに、「好球必打」での難敵攻略を誓った。

 待ちに待った決戦がいよいよ幕を開ける。現役最後の大舞台。しかし新井は「自分のことで感傷的になることはない」とキッパリ。曇り空の下、グラウンドで大声を張り上げ、練習後はナインと大笑いした。

 「変わらずでしょ。みんな落ち着いているし、みんなメリハリがしっかりしているからね。経験もあるし、明日になってガーッといくんじゃないですか」

 日本シリーズ出場が25年ぶりだった2年前と違う。昨季はリーグ連覇しながらまさかのCS敗退。今季は球団史上初のリーグ3連覇を達成し、CSファイナルSも3連勝で無敗突破を決めた。年々、洗練されていくチームに新井は頼もしさと手応えを感じていた。

 新井自身も落ち着き払っている。2年前は日本シリーズ直前に黒田博樹氏が現役引退を発表。突然すぎるレジェンドとの別れに百戦錬磨の新井でさえショックを隠せなかった。「黒田さんと一緒にやれるのは最後だ」と決戦前も人知れず感傷に浸っていたという。

 今年は「とにかく攻めていく」と連呼。それは初戦の相手エース千賀に対しても変わらない。今季の交流戦では5回3安打無得点、11三振に封じられた。「すばらしいピッチャーというのはみんな分かっている」。難敵と理解した上で、あえて初心に立ち返った。

 「交流戦でも戦っているし、初めてではない。一番大事なのは好球必打になってくると思う。事前のミーティングで頭に入れながら、あまり頭でっかちにならず好球必打でね」

 地元の大声援も味方してくれる。日本シリーズは本拠地からスタート。今季マツダスタジアムでの勝率は・647。自身は代打出場濃厚も、新井は「僕たち選手にとってアドバンテージになるし、勇気をもらえる。ファンの方の大声援を受けながら一緒に戦っていきたい」と呼びかけた。

 ナインは「新井さんと一緒に日本一」と声をそろえる。「うれしいですし、幸せです」と新井も感謝。チーム一丸のカープ野球で若鷹軍団に襲いかかる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス