バティスタで13点爆勝! 勢いづけた先発全員安打&得点 連敗5でストップ

 「交流戦、ソフトバンク4-13広島」(17日、ヤフオクドーム)

 広島のサビエル・バティスタ外野手(26)が3安打3打点の大暴れで、チームを連敗脱出に導いた。初回には1死一、三塁からバックスクリーン右へ8号3ラン。助っ人の活躍に勢いづいた打線は、先発全員安打、先発全員得点となる14安打13得点を記録し、ソフトバンクに快勝。連敗は5でストップし、2位の阪神、ヤクルトとのゲーム差は4・5に広がった。

 鯉党の勝ちどきが敵地ヤフオクドームに鳴り響いた。カープが鷹投手陣に先発全員14安打を浴びせて今季4度目の2桁13得点。打って打って打ちまくって連敗を脱出した。

 「初回のホームランが大きかった。あれでみんなを勢いづけられたと思う。連敗も止められて良かった」

 立役者はバティスタだ。初回、松山の適時打で先制した直後だ。なお1死一、三塁の好機で直球をコンパクトにスイング。規格外のパワーから放たれた打球はバックスクリーン右へ飛び込んだ。「アウトコースを狙って、コンパクトにスイングすることができた。顎を締めて打つことができました」。9号3ランは納得顔の一撃だ。

 三回の打席で左前打を放つと、六回は無死一塁から左翼フェンス直撃の二塁打。好機を広げ、打者一巡8得点の猛攻を呼び込んだ。5打数3安打3打点の大暴れに「1打席の結果で自信がついた」とにっこり。5月26日・中日戦以来のスタメン抜てきに応えた。

 衝撃のデビューから1年がたつ。昨年6月2日に支配下選手契約を締結。翌3日のロッテ戦(マツダ)で初打席初本塁打を放ち“バティスタ旋風”を巻き起こした。だが今季の交流戦では存在感を示せず、ようやく巡ってきた先発出場だった。「思ったより対応していた。またこの先もあると思う」と迎打撃コーチ。今季はここまで不完全燃焼。リーグ戦再開後からの巻き返しへ、今後もスタメンでの出番は増えそうだ。

 日本に来て1つの夢がかなった。ドミニカ共和国のカープアカデミー出身のフランスアが1軍昇格。5月26日のプロ初先発を誰より喜んだのがバティスタだ。「うれしい。一緒に頑張ってきたからね」。来日はフランスアが早く、アドバイスを受けたこともある。「一緒に試合に出られたらいい」。今度は左腕の初白星を援護するつもりだ。

 バティスタの活躍でチームの連敗もついに5でストップ。緒方監督は「初回、六回といい攻撃をしてくれた」とうなずき、交流戦最終戦となる18日・日本ハム戦(マツダ)に視線を向けた。「まだ7連戦目が残っている。最後いい形でカープの野球をしっかりやってペナントレースに臨みたい」。トンネルは抜けた。最後もスカッと勝ってリーグ戦再開に向かう。

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